こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーランスwebエンジニアNatsumiです。
今日は「資産運用」についての話です。
私からみなさんに質問をしたいと思います。
です。
投資の話になると良く出るワード
「分散投資」
例えばこんな会話ですね。
「分散投資しているんです。」
「分散型の投資信託買いました。」
「投資の分散の仕方が分からなくて、、、」
ふむふむ。
えーっと。みなさんどういった投資のことを
「分散投資」
と言っているのでしょう?
この質問に「的確に」答えられる人はなかなかいないと思います。
ということで今日は、
投資における分散の意味と方法
について分かりやすく解説していきます。
- 分散の意味もわからず投資していた人
- 分散の方法を知りたい人
- 正しい分散の仕方をしたい人
はぜひご覧ください。
初心者向けの分散は大きく分けて3つ
私が考える投資における「分散」は大きく分けて3つあると思っています。
それは、
- 投資対象を分散する
- 投資地域を分散する
- 時間軸を分散する
の3つです。
大抵みなさんの言う「分散投資」は1番目の「投資対象を分散する」ことを言っているのだと思います。
具体的に
株・債券・通貨・不動産など色々な対象資産に分けて投資すること
でしょうか。
しかしながら、投資地域を分けて持つことも、「投資対象地域を分散させる」と言いますし、何回かに分けて買うことも、「時間を分散させる」と言います。
分散投資って深いですね。
それでは、分散投資には種類があることが分かったところで、それぞれの分散投資について詳しく説明していきます。
投資対象を分散する
投資対象を分散するは、繰り返しになりますが
株・債券・通貨・不動産など色々な対象資産に分けて投資すること
です。
図で表すと
こういうことです。
このように、
資産の種類を分けて持つと「リスクを下げる」ことができる
のです。
図では25%ずつに分散して投資するようにチャートを作りましたが、実際は、リスクが低い方がいいのであれば日本債券が多い方が良いですし
逆にリターンを狙うためにリスクを高くするという場合は、外国株式の比率を多くした方が良いです。
投資におけるリスクは「損すること」ではなく、「価格の変動幅」のことを言います。
つまり、「リスクが高い」ということは「上にも下にも価格の変動幅が大きい」という意味になります。
分散の配分の仕方は、投資する一人一人変わってきます。
そのため、自分が取れるリスクリターンの幅を考慮してどのような比率で資産を持つか決めます。
アセットアロケーション
という考え方です。
「資産配分」などで調べると詳しく説明したサイトが出てくると思うので勉強してみてください。
投資地域を分散する
次に、投資地域を分散するとは、
「日本、アメリカ、ヨーロッパ、ブラジルなど地域を分けて投資すること」
を言います。
図で表すと

こういうことになります。
「株式100%」の持ち方ではありますが、「地域を分散している分」、「1つの地域の投資対象を持つ」よりリスクは分散されます。
こちらの考え方もさきほどと同じで、よりリスクを高くしても良い方は、インド株式の比率を多くするなどの方法があります。
時間軸を分散する
時間軸を分散するとは、
「まとめて買付するのではなく、買付のタイミングを分ける」
ことを言います。
図にすると、
このようになります。
「毎月積立投資」と言ったりもしますね。
毎月積立なくても、「年に4回分けて買う」でも時間を分散する投資の方法になります。
例えば、「日本株の投資信託を25万円ずつ3.6.9.12月に買付する」は時間を分散した投資方法です。
「100万円分の日本株投資信託を3月にまとめて買付する」よりリスクの低い投資方法になります。
「まとまった金額で買わなければならない」という決まりはありませんので、時間を分けて買うのも良いと思います。
まとめ、、、の前に、こんな分散投資していませんか?

まとめる前に、私が過去遭ったことがある「分散投資を実践している人」を紹介したいと思います。
その方は、
分散型投資信託を毎月5,000円の積立投資をしている人
でした。
こういう投資をしている方よくいるんです。
特にNISAが始まってからこういう方が多いですね。
しかし、私はこの投資の方法はあまりおすすめしません。
なぜか?
それは、「私が説明した全部が分散している」からです。
どういうことかというと、
- 分散型投資信託→投資対象が分散している
- 分散投資信託の中でもかなり投資対象・投資地域がたくさんあるものを持っている→投資地域が分散している
- 毎月積立投資→時間が分散されている
ということです。
これでは、「投資対象」も「投資地域」も「投資タイミング」も全てを分散しているということになります。
絶対に悪い投資とは言いません。
分散できるに越したことはないのですが、、、分散しすぎだと思います。
こういう人に聞いてみてください。
「儲かってる?」って。
「損はしてないけど、、、」や「いや、特に。」という言葉が返ってくると思います。
何もかも分散するとその分だけリスクリターンはともに低くなる
のです。
簡単にいうと、損もしないけど儲かりもしないですね。
でも、みなさんが投資で成したいことは、、、
「お金が増えること」
なんですよね?
この投資の仕方だと「毎月積立投資の効果が出てるな〜!」と感じるのは10年か20年後だと思います。
できれば、若いうちから「成果が出ているなあ〜!」と感じたいですよね。
そしてリスクを減らした形で、リターンができる限り大きくなったら嬉しいですよね?
毎月買付ける時間を分散しているので、毎月積立投資にするだけでリスクを下げていることになります。
ドルコスト平均法と言われているものですね。
あとはどうするか?
そこで、私が毎月積立投資でおすすめしている方法は
投資対象を集中させた毎月積立投資
です。
つまり、投資対象が日本株だけや米国株だけの特化型投資信託を、毎月同じ日に決まった金額買う投資方法です。
投資対象は
- 株式のみ
- 新興国の債券か通貨のみ
がいいと思います。
なぜなら、毎月積立投資に適している投資信託は
基準価格の変動幅が大きいもの
と言われているからです。
株や新興国の債券・通貨は価格の変動幅が大きいです。
毎月積立投資をしたいと思っている方、すでにしている方がいたら、この辺りを意識して買付する投資信託を選びましょう。
よって
「何もかも分散しすぎるのはよくないですよ」
ということは心に留めておいてください。
まとめ:正しい方法で分散しましょう。
ということで今日は、「分散投資」について説明してきました。
これで、「分散投資って何のことを言っているの?」という私の質問にも
答えられるようになったでしょうか?^^
分散投資は大きく分け3つありますので、どの分散の仕方のことを言っているのか理解できるようになりましょう。
それでは、今日はこれで^^
★証券会社選びはどこが良いのか?
初心者の方は対面証券ではなくネット証券を選ぶと良いと思います。
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