投資の基礎知識

【投資信託の勉強】賢い投資家は投資信託購入の際月次レポートをチェックしている

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

今日は「資産運用」の話をします。

私たちファイナンシャルアドバイザーは、投資信託について調べるときに「必ず見る冊子」があります。

それは、

運用会社が発行している月報/ディスクロージャー

です。

ツナモンスター
ツナモンスター
でぃすくろーじゃー?

と聞こえてきそうですが、

つまりは、

投資信託が「どのような方針」で、「どのような銘柄」で運用されているかを確認できる冊子

のことです。

投資信託とは、簡単にいうと「株式や債券などのパック売り」なので、1銘柄だけの配分になっている投資信託はまずありえません。

また、各投資信託に運用担当者というのがついていて、「運用資産を配分」して投資信託のポートフォリオを作っています。

この投資信託のポートフォリオは投資信託の運用実績に影響を与えるため、

より良いポートフォリオを構築している投資信託を選ぶ

のが、投資の初心者さんには重要になってきます。

しかし、いまや500種類以上(たぶん)の投資信託が世の中に溢れているわけで、

Natsumi
Natsumi
初心者さんってそもそもここまでチェックしていないんじゃないか??

とも思うわけです。

しかし、投資信託を選ぶ上で

どんな銘柄が投資信託の中に組み込まれていて、どんな配分でポートフォリオが作られているか

は、繰り返しになりますが重要なのです!!!

そこで、今日は

投資信託の中身の見方

を紹介します。

  • 投資信託の仕組みについて知りたい人
  • 投資信託の中身ってそもそも何?と思った人
  • 投資信託を選ぶ際の調べ方を知りたい人

はぜひ読んでくださいね。

投資信託の中身は月次レポートでチェックすることができます

それでは、その肝心な投資信託の中身はどこでチェックするかというと、先ほどもお伝えした通り

各投資信託の月報/ディスクロージャー/月次レポート

でチェックすることができます!

そして、この月次レポートはネットで簡単に見ることができます

おなじみのモーニングスターネット販社販売高ランキングより、SBI証券の1月販売高ランキング1位の「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」を例に説明していきます。

Googleで「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」と検索しましょう。

商品名で詳細に検索すれば1番目に出てくると思うので、1番目のサイトをクリックしましょう。

すると、「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」の説明ページに飛びます。

最初はだいたい当該投資信託の特徴が書いてありますね。

この投資信託の場合は「買付手数料が無料」なのが売りのようですね。

さて、最初に表示されたところには、レポートなどの文字は見つからないのでスクロールしていきます。

すると、半ばくらいに

月報

という言葉を見つけました。

このレポートが作成された時点の

  • 基準価額
  • 純資産
  • 10年分の値動きチャート
  • ポートフォリオ
  • 今後の見通し

などが確認できます。

この報告書・レポートの言い方は各運用会社によって違いますので、同じようなニュアンスの言葉があればそれをクリックしてみましょう。

表示されると1ページ目はこのような画面が出てきました。

  • 基準価額 14,580円
  • 純資産 1,059億円
  • 6年分の値動きチャート
  • 分配金 0円(分配金がない投資信託)

このようなことが読み取れますね。

さらにスクロールすると

この2ページ目がわたしのいう投資信託の「中身が」チェックできるところで、重要なページです。

  • 投資信託のほぼほぼが株式での運用であること
  • アメリカ国籍の企業への投資が70%弱あるということ
  • 一番多い業種は金融分野であること
  • 組み入れ銘柄は1,300銘柄あること

などを読み取ることができます。

まずここで、この投資信託がどのような商品性の投資信託かを知ることができます。

例として、この情報よりこの投資信託は

株式運用で、アメリカ株の銘柄がかなり分散されている投資信託

であることを知ることができます。

これがわかれば、

「アメリカの景気はこれからも上がりそうか?=アメリカ企業の株価は今後も上がりそうか」

というのを考えて、そう思うのであれば買付するという行動を取ることができますね。

よって、買いたい投資信託がどのような商品性か詳細に知りたい場合は、この部分を見るようにしましょう。

そして、上記の部分も重要ですが、さらに重要なのが下の部分の

「個別企業株の組み入れ上位10社」の開示

です。

組み入れ上位10社の表示なので全てをチェックすることはできないのですが、ここのチェックを必ずするようにしてください

この投資信託だと、組み入れ1位銘柄はアップルで、その次にマイクロソフト、アマゾンと続いていきます。

さて、これで投資信託の「中身=全体像」がチェックできるようになりました

投資信託の中身をチェックしたあとはその株が伸びるか分析しましょう

さて、投資信託の「中身」がチェックできるようになったところで、次にやってほしいことは

「その企業のテーマである業種はこれからも伸びそうなのか」

を考えることです。

例の投資信託であれば、組み入れ銘柄は「アップル・マイクロソフトアマゾン」と続いているわけですが、つまり、

「ネットビジネス・EC・半導体・5G」

などがテーマの銘柄ですね。

これだけだと「伸びるでしょ」って感じですが

今後も組み入れ企業の株価が伸び続けるかどうかが重要

です。

上記のテーマ自体はこれからも伸びるのはわかりますが、組み入れ株式の株価がこれからも伸び続けるかどうかは、企業によって変わってきます。

ネットビジネスだとここ10年が特に株価を伸ばした期間ですので、すでに株価が10倍以上になっているものもあります。

さて、これからも上昇余地はありますか??

ということなんです。

例えば、アマゾン株はこの記事を書いている時点で、すでに1株1,600ドル超えの株ですので日本円で18万円くらいですね。

だからこそ「今後30万円代になる株なのか」を見極める必要があります。

ゆえに、月次レポートをみてほしい理由は

この分析をするために個別銘柄確認が必要=月次レポートの確認をする

となります。

みなさん投資信託の月次レポートはちゃんと確認するようにしましょう。

まとめ:投資信託の選別をしましょう

ということで、今日は、「投資信託の月報とその見方、チェックする理由」について話してきました。

販売のランキング1位だから良い投資信託とは限りません。

銀行が販売に力を入れている投資信託かもしれないし、大口の取引があったからランキング上位に来ているだけかもしれないし、ランキングなどから容易に投資信託を選ぶのではなく、ランキングから選んでも良いけど中身くらいはちゃんと確認するようにしましょう。

それでは、今日はこれで^^

★証券会社選びはどこが良いのか?
初心者の方は対面証券ではなくネット証券を選ぶと良いと思います。
ネット証券業界1位は SBI証券 です。