野村證券

証券会社の現状と今後について考えた【対面証券会社は潰れない】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

今日は「野村證券ならびに証券会社」の話をしたいと思います。

昨今「野村證券の業務改善命令」のニュースや「店舗を減らす」ニュースなどが出ているので
よくこんなことを聞かれます。

ツナモンスター
ツナモンスター
野村證券含め対面証券会社って今後どうなんだろうね?

「どうなんだろうね」という言葉の中には
「潰れるのか」「社員はやめる傾向なのか」「新卒社員はちゃんと入ってくるのか」
など色々な意味があると思いますが

今日は

・証券会社の今後の動き

について考えていきたいと思います。

・証券会社の今後が気になる人
・証券会社の最近の動きが気になる人

な人はぜひ読んでくださいね。

証券会社の現状確認

証券会社のビジネスモデル

最初に、証券会社のビジネスモデルを確認しておきましょう。

ちなみに、私が問題提起して話していくのは対面証券会社についてです。

具体例でいうと、

  • 野村證券
  • 大和証券
  • SMBC日興証券

などの対面営業を中心とした証券会社について話していきます。

対面証券会社のビジネスモデルの中心は

売買手数料からなる手数料収入

で収益を出すというものになっています。

具体的には

  • 株式を売買する
  • 投資信託を売買する
  • 債券を売買する
  • 不動産仲介をする

など、手数料が発生する取引はたくさんあり、

「手数料が発生する取引を毎月することで毎月の予算手数料を稼いでいく」のが、現ビジネスモデルです。

証券会社の顧客

対面証券会社の顧客層はひとことで「お金持ち」と言える人が多いです。

というのも、
日本以外の国では「『資産運用』をすることは当たり前」という認識があり
小学校などでも「投資」に関する知識を教える一方、

日本では、「『資産運用』をするのはごく一部のお金に余裕がある人」という認識があり
万人に向けた金融リテラシーの教育がなされていません。

よって、証券会社のお客様層もそれを反映してか
「ごく一部のお金に余裕のある人」と言えるような資産層が多いのは現実です。

ちなみに、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計されています。

こんな図を見たことがある人はいるかもしれませんが、


野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計より

この図で言う「準富裕層」よりも上の層にいる人たちがお客様となっている場合が多いです。

とはいえ、日本の対面証券会社はプライベートバンクなどと違い
口座を作る際に「資産○億円以上」なんて規定はありませんので
審査をクリアすれば全ての人が口座を作ることができます。

証券会社の仕事

証券会社の仕事は

お客様の悩みを金融という手立てで解決してあげること

です。

金融という手立てでしか証券会社の人間は対応できません。

定期預金の利率が低いのを何とか利回りをよくしたい
→株式や債券という解決案を紹介。

とにかくお金を増やしたい。
→株式や投資信託という解決案を紹介。

相続税がかかることを悩んでいる
→相続税を減らすか、相続税納税資金を前もって用意する手伝いを保険や株を紹介することで解決。
→提携している税理士を紹介する。

こんな悩みを解決してあげることが証券会社営業マンの仕事です。

そのほかの詳しい仕事内容はこちらの記事をご覧ください。

証券会社を取り巻く昨今の動き

ビジネスモデルの転換/相場下落による収益の悪化

先ほど証券会社のビジネスモデルは「売買手数料の積み重ねで収益をあげること」と話しましたが、

このような収益体系では市況に左右されやすいです。

相場が下がればお客様の投資マインドも下がりますので取引の頻度が減ります。
取引の頻度が減れば手数料収入が減ります。

また、ネット証券の台頭により手数料に関してシビアなお客様も増えてきているため、
手数料の値下げ競争が起こっているのも現実です。

そこで、対面証券会社を中心に、預かり資産の総額に対して報酬を受け取るビジネスモデルへの転換が進んでいます。

  • 投資信託保有中に発生する信託報酬
  • 投資一任契約による毎月管理手数料

などは、市況の状況に関わらず毎月発生する手数料収入です。

「フィー型のビジネス」と言いますが、
「毎月の売買で発生させる手数料ではなく、フィーとして毎月必ず発生する手数料の割合を
予算の○%超えるようにしよう」という取り組みが進んでいます。

このようにすることで

  • お客様に無理な頻度の取引を強いる必要がない
  • 営業マンも業務量が減る

などのメリットが生まれます。

会社としても、
毎月安定して入ってくる収益があることは、これからの営業計画やビジネスを拡大することを考える余地を与えてくれるので好ましいのです。

このようなビジネスモデルの転換が、今の証券業界には起こっています。

IFAの台頭

また、このブログではよく紹介している新しい証券マンとしての働き方が台頭してきています。

IFAという働き方

です。

IFAについて説明しますと、

IFAは“Independent Financial Advisor”の略で、日本では「独立系ファイナンシャル・アドバイザー」などと呼ばれています。
銀行や証券会社をはじめとする特定の金融機関からは文字通り独立した存在で、中立的な立場から顧客にアドバイスする資産運用の専門家のこと。
IFAナビ IFAとはより

と定義されています。

もっと簡単にいうと、

特定の金融機関に属さないファイナンシャルアドバイザー

です。

特定の金融機関に属していると、どうしてもお客様に提案できる商品はその会社が扱っている商品のみ

になってしまいます。

それでは、他社の扱っている商品の方が本当は良いと思っていても、その商品を勧めることができません。

また、会社の勧めたい商品を勧めることもあり、担当者が100%商品選択権を持っているわけでもありません。

しかしIFAは上記の通り、

特定の金融機関からは独立しているため、多数の会社の商品の中からお客様に最適な商品を提案

できます。

また、給与の面で、証券会社の社員よりIFAの方がメリットがあります。

IFAの給与体系は実績報酬型なので頑張れば頑張った分もらえるお金が増えます。

「仕事の内容は変わらないのにIFAになればもらえるお金が増える」人はIFAになっていますし、
証券会社の社員がIFAになっている流れは最近大きくなっていると言えます。

証券会社側から見れば、優秀な社員の流出が止まらない状況です。

ネット証券の猛勢

これは近年というわけではないですが、「ネット証券」で取引する人の人口は
ここ10年ほどでかなり増えていると思います。

低金利が長く続いていることや、株主優待などが注目されているため
手軽に取引できるネット証券の勢いが上がってきています。

1位 SBI証券  315万口座
2位 楽天証券 180万口座
3位 松井証券 100万口座
3位 マネックス証券 100万口座

ネット証券会社のシェアで見る業界動向!ネット証券はSBI証券の一人勝ちか?:zuu onlineより

対面証券会社では
野村證券の「533万口座」が一番ですが
SBI証券の口座数は伸び続けていますので脅威であることには変わりないでしょう。

顧客の高齢化

毎日ニュースなどで言われている通り日本は「超高齢化社会」です。

人口の1/4が「65歳」という状況になっています。

その状況で証券会社としての脅威は「相続による資産流出」です。

親の時代に贔屓していたのは野村證券だけど、
これからは自分で管理するからSBI証券に移すよ。」

という人がある一定出てくることが予想されます。

これはどの対面証券会社でも同じ状況だと思います。

いかに「対面証券会社」としてメリットをお客様に持ってもらえるか考える必要が出てきています。

証券会社の今後の流れの予想

さて、このような

  • ビジネスモデルの転換期
  • IFAの台頭
  • ネット証券の猛省
  • 超高齢化社会

という時代の流れの中で
今後証券会社がどのように変わっていくと私が考えるか話していきます。

対面証券会社はなくならない/潰れない

冒頭で聞かれたこの質問にまず答えましょう。

ツナモンスター
ツナモンスター
対面証券会社ってなくなるかな?

 

この質問に対するわたしの答えは

「対面証券会社は無くならない」

だと思います。

顧客の層を絞ったり、業務を一部やめたりして存続していくと思います。

昔、ネット保険が流行った時期がありますが
その時期を経ても、対面保険会社って全然衰えてないですよね。

それは、

知識のある人に話を聞いて決めたい

という需要があるからです。

「自分で勉強して、自分で全部決められる人ばかりではない」ということです。

だからこそ、

ネット証券の台頭は対面証券会社にとっては脅威ではあるが
それを要因として対面証券会社がなくなることはない

と思います。

また、資産運用のことって考えるの大変ですよね。

  • ポートフォリオの配分を考える
  • どの銘柄がいいか考える
  • 業績を調べる

などやることがたくさんあります。

一人でやるとしたら相当な時間がかかります。

それを全部「プロ」に任せることができるなら簡単ですよね。

そのように考えて、
そこに払うコストと自分で考える時間を比べて
「プロ」に任せる人もいるのです。

特にその傾向は「富裕層」に多い気がします。

こういう観点からも、「対面証券会社」の需要は無くならないと思います。

超富裕層に力を入れる

対面証券会社とネット証券会社の大きな違いは、

超富裕層を顧客として抱えているか

だと思います。

対面証券会社の強みはこの

超富裕層をすでに顧客として抱えていること

なのです。

だからこそ、
対面証券会社はここの層に力を入れてくると思います。

ある程度、対面証券会社はプライベートバンク化してもいいのかなと思っています。

投資に興味を持つ人は全体的に増えてきていますし、
そうであるならば会社ごとに顧客層が違ってもいいと思います。

その方が分業のように仕事をしっかり分けることができますし
それぞれの会社にとっても仕事しやすくなるのではないかと思います。

逆に、対面証券会社で働きたいと思っている人にとってはビックチャンスです。

これからこの流れが大きくなっていくとすれば
対面証券会社の社員として対峙できるお客様のレベルは高くなるでしょう。

大企業の社長かもしれませんし、地元の名士の方かもしれません。

営業マンにとってはかなりレベルの高い環境が待っていることでしょう。

しかし、その環境に行くためには自分も高めなければなりません。

大企業の社長が知っているような当たり前な教養は身についているのが前提ですし
高度な金融知識も必要になるでしょう。

ぜひ、このレベルの環境に入るために努力してほしいと思います。

まとめ:対面証券会社の仕事は面白くなるかも

ということで今日は、
対面証券会社の現状と今後について話してきました。

就活などで証券会社に努めようか悩んでいる人たちのためになればいいな〜と思って
色々と書きました!

それでは今日はこれで^^