企業分析

Playcoの企業分析【日本のユニコーン企業の強み・ビジネスモデルを徹底解説】

PlaycoのゲームCat-Lifeのイメージ図

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

この記事では「企業分析」をしていきます。

ツナモン

設立・調達発表と同時にユニコーンになったすごいゲームの会社があるんだって?

SNSの利用者数増加とともにゲームの利用者数も増えると予測されるすごいシステムを作ってる会社みたいだけどどういうゲームの開発をしているんだろう?

詳しく教えて!

デバイスの性能向上や通信の高速化、ウェブテクノロジーの向上などを要因に、スマホなどでダウンロード不要で遊べるゲーム「インスタントプレイゲーム」を開発するPlayco。

今日は、

Playco

の企業分析をし、

  • Playcoがどんなことをやっているのか
  • Playcoの強みはなんなのか
  • Playcoの今後の戦略

を明らかにしたいと思います。

Playcoってどんな会社?

Playcoは

インスタントプレイゲームの開発

を行う会社です。

インスタントプレイゲームとはFacebookなどSNS上で遊べるゲームのことで、誰でも簡単に遊べて、世界中の30億人以上がプレイヤーの対象となるため注目が集まっています。

(Playcoが提供するゲームCAT Life!:Plyacoメディアキットより)

2020年9月21日、Playcoは新会社設立とシリーズAで約100億円の資金調達を発表。

評価額は約1,000億円を突破し、設立・調達発表と同時にユニコーン企業になるという規格外の企業が誕生したことは業界を驚かせています。

また同時にFacebook、LINE、楽天Viber、SnapchatなどSNSプラットフォーム企業との提携も発表しています。

評価額が1,000億円を超えている企業はユニコーン企業と言われ、日本では4社あるうちの1社となっています。

ゲーム市場について

世界のゲーム市場は皆さんもご存じの通り毎年拡大しています。

インターネット・スマートフォンの普及により、ハードであるゲーム機を要しないクラウドゲーミングの開発も行われています。

そのためゲームをする人の数も、ゲーム市場の売上も右肩上がりです。

そのなかでもPlaycoが提供するインスタントプレイゲームについて詳しく説明すると、従来のモバイルゲームはアプリダウンロードが必要で時間をかけて遊ぶことが多いのに対し、インスタントゲームはFacebook、LINEなどメッセンジャーアプリ内でプレイできます。

そのためSNS上で手軽に遊べるため、ソーシャルグラフによるネットワーク効果でプレイヤー数が伸びやすいといわれています。

そのためSNS上で手軽に遊べるため、ソーシャルグラフによるネットワーク効果でプレイヤー数が伸びやすいといわれています。

業界では「ポスト・アプリストア」の世界が議論されており、何十億人ものプレイヤーにリーチする可能性を秘めたゲーム配信の完璧な受け皿としてインスタントゲームはその候補になっています。

現在のFacebookユーザーは約30億人と2010年代と比較して3〜4倍の規模になっています。

日本国内でもLINEの月間利用者数は1,000万人から8,000万人まで成長しており、スマホ保有ユーザーの増加を背景に、SNSユーザー数がこの10年間で爆発的に伸びています。

インスタントゲームはSNS上でプレイするため、SNSユーザー数の増加は対象プレイヤー数の拡大を意味します。

業界では「ポスト・アプリストア」の世界が議論されており、何十億人ものプレイヤーにリーチする可能性を秘めたゲーム配信の完璧な受け皿としてインスタントゲームはその候補になっています。

East Venturesの衛藤氏は、インスタントゲームの特徴について

ソーシャルグラフ(ユーザー同士のつながり、ネットワーク)を活用していることが一番の特徴です。ゲームよりもコミュニケーションツールに近く、位置付けとしてはコミュニケーションツールとモバイルゲームの中間にあるイメージです」

INITIALの記事で語っています。

Playcoの事業と強み

Playcoは2020年12月14日にFacebook上で遊べる2つのインスタントゲームをリリースしました。

インスタントゲームのビジネスモデルは

の2つの仕組みが中心です。

前者の広告モデルではプレイヤーが無料でゲームができる代わりに広告が表示され、プレイヤー数に応じて広告出稿会社からゲーム企業に料金が支払われます。

後者の課金モデルではプレイヤーによるプレイ中のアイテム課金がゲーム企業の収益となります。

課金・広告モデルの比率を開示している企業は少ないですが、モバイルゲーム企業のZyngaの場合、課金:広告が8:2の割合だそうです。

Playcoの今後の戦略

「ソーシャルグラフに注目しているゲーム会社は、現段階ではあまりいない」とPlaycoの大塚氏はINITIALの記事で語っており、投資家もその状況と今後の成長力を理解してか、創業して間もなく多くの投資家がPlaycoへの出資を決めました。

と名だたる投資家がラウンドに参加しています。

調達資金は主に、グローバルでの採用、プラットフォーム企業との連携強化のための施策に投入予定です。

上記した通りすでにFacebook、LINE、楽天Viber、Snapchat等との提携を発表しており、今後これらの企業との連携を強化するとみられています。

まとめ:ゲーム市場の拡大とともに成長する

ということで、今日は「Playcoの企業分析」を行ってきました。

ゲーム市場の拡大は街にeスポーツの施設が増えたことなどから肌でも感じていますが、今後もより多くの場面で成長を感じていくことになりそうですね。

成長に期待したいです。

それでは今日はこれで。