こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーランスwebエンジニアNatsumiです。
今日は「野村證券」の話題です。
来年度新社会人になる若者にこんな質問をもらいましたので、この質問にお答えしたいと思います。
ふむふむ。気になりますよね。
確かに、わたしも入社するまで自分がどんな仕事するのか正確に理解していませんでした。
入社して実際にその時が来て「わたしこういうことするんだ」って思いましたね。笑
それでは、今日は
私の野村證券新人時代の話
をしたいと思います!
- 野村證券の新人さんがやっていることを知りたい人
はぜひご覧くださいね。
わたしの新人1年スケジュール

まず、前提として、今の新人さんたちと私たちが新人だった時の1年間のスケジュールは変わっています!
ので、「私の新人1年目はこんな感じだったよ」というように読んで頂きたいです^^
では、スケジュールはこんな感じです!
4月 研修
5月-9月 飛び込み営業
10月-3月 既存のお客様へのフォロー営業
といったスケジュールで1年目を過ごしました。
「飛び込み営業」という文字がありますね。
では、詳しくやったことを見ていきましょう。
金融知識の取得には新聞の読み合わせ
4月の1ヶ月は、支店での研修ではなく、研修施設での全体研修で、金融知識の取得や営業する際のマナーや考え方などの研修を同期全員で受けます。
金融知識の習得では、主に「新聞の読み合わせ」が一番の練習方法になってきます。
「日本経済新聞の数々の記事の中から、1つの記事を選び、その記事からどの銘柄が上がると思うか」
を理論的に考える練習です。
日経新聞の記事を1つピックアップ
↓
この記事から上がると思われる業界はどこか考える
↓
なかでも一番恩恵を受ける会社はどこか考える
↓
インターネットなどからその根拠となる数字やニュースを探す
↓
セールストークを完成させる
こんな作業をしていくわけですが、新聞や本を読む習慣のない人は1面から最後まで新聞を読むだけでも1時間以上かかるので、ひとつのセールストークを作るだけでも2時間くらいかかってしまう大変な作業なのです。
しかし、ここでしっかりと学んでおくと今後何年も使えるセースルトークを作ることができるので、この作業はとっても大事な作業なのです。
研修期間はもちろんこの練習は基本的に1年間続くこととなり、野村證券の新人さんが苦労する1つの作業となっています。
また、考えるだけで終わりではなく、考えたことを先輩社員の人にプレゼンをするというところまでが練習となってています。
この作業によって、金融知識の取得と同時にお客様への提案力も磨いてきます。
営業のマナーや考え方についても学びます
お客様に時間をもらって話をさせてもらう営業だからこそ、の守るべきマナーや考え方「どうやって話を始めたり進めたりしたら、お客様が聞きやすいだろうか」など営業に関するあれこれ、についても勉強をしていきます。
1ヶ月という長い研修期間ですが、学ぶことが多く、とても早く過ぎていった研修期間だと覚えています。
いきなりの飛び込み営業開始
1ヶ月の研修が終わると、いよいよ支店配属!
これから何をするのだろうと、不安とワクワクなわけですが、自分が思っていたのと全く違う毎日が待っています。(そもそも自分が証券会社の営業って何をやっているのか理解してなかっただけなのですが)
それは、「飛び込み営業」です。
支店の周りの住宅街に出かけ、1軒ずつインターフォンを押して、地域のお客様に挨拶をする」という営業です。
私の時は、1日で200軒ほど地元の方の家を訪問させて頂いていました。
これには賛否両論があると思いますが、私自身はやってもよかったと思える経験だったと思います。
飛び込み営業は、証券会社の人間が挨拶にきたからといって、10軒行って1軒まともに対応してくれるかどうか、の営業方法です。(てかそもそも挨拶ってなんだよっていうw)
対応していただけたとしても冷たくあしらわれることもあります。
大学生までに経験してきた世界とは違うんだ、と思わされた期間でもあります。
そもそも、不審者などがいるかもしれないこのご時世に、飛び込み営業自体がナンセンスという意見もあるでしょう。
しかし、金利のつかないこの時代に、投資ということに興味がありつつもなかなか一歩を踏み出せない人たちがいるというのもまた事実であり、「証券会社の人が来たからやってみようと思った。」という意見もあるのです。
また、毎日色々な人と話すことで、「あの時はあーやって返答してしまったけど、今度はこうやって言ってみよう。」と試行錯誤することで、お客様とのコミュニケーション力を高めていくこともできます。
期間を決めてやるには、私にとっては一理ある営業方法だったと感じています。
このようにして、5月から9月までは延々と飛び込み営業をしていました。
お客様も少しずつ増えてきて、自分で作ったお客様が増えていきそのお客様と仲良くなっていくのはとても楽しかったと覚えています。
フォロー営業で知識量爆増
そして、10月以降からは、支店の既存のお客様へのフォロー営業が始まります。
既存のお客様は、すでに色々な投資商品をお持ちです。
また、しばらく面会のないお客様は自分の資産がどうなっているか把握していない人も多い、ということもあり、「お客様のフォローを通して、様々な金融商品の知識を増やしていく」という期間でした。
私自身も、この期間中に、いろいろな株の銘柄や数ある投資信託の商品性などの知識が増えていったと思っています。
まとめ:新人時代は大変。
このようにして、新人の1年は過ぎていきます。
今思うとほんと壮絶。笑
もう絶対1日に200軒もインターフォンは押したくないです笑
新人のみなさんは、少しくらい野村證券の新人さんについて具体的なイメージを持っていただけたでしょうか?
ちなみに現在は
- 9月までは一切訪問営業はせず、支店のセミナー講師や店頭対応
- 10月より訪問営業や電話での営業開始
というのが新人さんのスケジュールだそうです。
それでは、今日はこれで^^