こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。
今日も資産運用のお話です。
みなさんは
ブルベア
という言葉を聞いたことがありますか?
投資信託のランキングなどを見たことがある人は、知っている言葉かもしれません。
この投資も使い方によっては利益を望める投資です。
しかし、一般的な個別銘柄を売買するよりも高リスクなため、しっかりとブルベアについて理解する必要があります。
というわけで今日は
ブルベア投資
を紹介します。
- ブルベア投資をしたい人
- ブルベア投資に興味があるけどよくわからないという人
はぜひ読んでくださいね。
Contents
ブルベアとは
ではまず、「ブルベア」という言葉の意味を理解しましょう。
ブル・ベアとは、相場の強気・弱気を示す言葉です。
ブル・ベア:SMBC日興証券より
ブル(Bull)は強気のことで、雄牛が角を下から上へ突き上げる仕草から相場が上昇していることを表し、
ベア(Bear)は弱気のことで、熊が前足を振り下ろす仕草、あるいは背中を丸めている姿から相場が下落していることを表す言葉として使われています。
という意味です。
ブルもベアもそもそもは「雄牛と熊」の動物を表す英単語ですが、それぞれの仕草から「相場が上昇すること・相場が下落すること」を表す金融単語として使われています。
わかりやすく画像で確認しておきましょう。
ブルはこれです。

このツノを下から上に押し上げる仕草から、相場が上昇することを「ブル」と言います。
逆に、ベアはこっちです。

敵に襲いかかる時にこの前足を振り下ろす仕草から、相場が下落することを「ベア」というようになりました。
日本の証券取引所にはありませんが、ニューヨークの証券取引所の前には「チャージングブル」という像があり、「この突き上げるようなブルの体勢には株価を上昇させるという願望も込められ」像が建てられたそうです。
なんかこっちの方がそれっぽいですね。笑
ブルベア型ファンドとは
それでは、「ブル・ベア」が相場の上昇・下落を表す単語ということがわかったところで
どのように「ブル・ベア」を使った投資ができるかというと
ブルベア型ファンド
を使った投資をすることになります。
投資信託では、ブル型、ベア型の商品が販売されていて、
ブル型は相場が上昇しているとき、ベア型は相場が下落しているときに利益が出るように設計された商品となっています。
ということです。
投資対象は「日本株式」としているものが多いです。
モーニングスターの「ネット証券・銀行 販売ランキング」を見てみると

7番目にでくるのがこの「ブルベア型ファンド」です。
ここでこんな疑問を思う人がいるかもしれません。
なかなか鋭い質問ですね。
もちろんご自身がいつでも「相場が上がる方」に投資したいのであれば、
わざわざブルベア型ファンドを使う必要はなく、ETFなどで投資をした方が「指値・成行注文」も出せますし取引も楽です。

また、ETFにはインバース型もあると先日説明した通り、「相場が下がると儲けられる」仕組みがETFにもあるので、下がると思うならインバースETFを買って、わざわざブルベア型のべアファンドを買う必要もないわけです。

しかし、この「ブルベア型ファンド」の強みは
- 3倍以上のレバレッジの効く商品があること
- スイッチングという仕組みを使うとブルとベアを簡単に切り替えられること
- マネープールも選べること
です。
「ブルベア型ファンド」の強み
さて、ブルベア型ファンドの強みは
- 3倍以上のレバレッジの効く商品があること
- スイッチングという仕組みを使うとブルとベアを簡単に切り換えられること
- マネープールも選べること
と話したところで、それぞれを詳しく説明していこうと思います。
3倍以上のレバレッジの効く商品がある
先ほどのモーニングスターの「ネット証券・銀行 販売ランキング」に載っていたブルベア型ファンドの名前を詳しく見てみると、
と書いてありますね。
さて、この
3.7ベア
とはどういう意味かというと
日経平均が1倍下落すると、3.7倍資産が増えるという意味
になります。
3.7(倍)ベア(相場が下がると儲ける仕組み)
ということです。
今までレバレッジやダブルは2倍という意味でETFにも使われている仕組みでしたが、なんと「3.7倍」が現れました。
少ない資金でより大きな利益を得たい人にはぴったりの商品です。
「ベア」ですので相場が下がると儲ける仕組みになっています。
ということで、この商品を買う人は、「相場が下がると思っている」ということになります。
スイッチングという仕組みを使うとブルとベアを簡単に切り換えられる・マネープールファンド
ブルベア型ファンドの仕組みをもう少し詳しく説明すると、ブル型ファンドとベア型ファンドがあって
「相場が上がると思うときはブル型ファンド」
「相場が下がると思うときはベア型ファンド」
を買い付けするわけですが、どっちかわからないときは売却してしまうのではなくて
マネープールファンド
を選ぶことができます。
どちらの立場も取らないということです。
そうすると価格の変動を受けない形に変えることができます。
図で表すと、以下のようになります。
ソニー銀行さんから引用しているので商品名が入っていますが、どのブルベア型ファンドもこのような形を取っています。
それぞれの「相場が上がるか/下がるか」によって、商品を「スイッチング」という取引をすれば、ETFを売買するよりも楽に商品の切り替えができます。
スイッチングの手数料はそれぞれの商品によって異なるのでご注意ください。
ブルベア型ファンドの具体的商品
今回もSBIのパワーリサーチを使ってブルベア型ファンドを検索してみます。
SBI証券の投信パワーリサーチのページより、左側に「ファンド分類」を選ぶ箇所があるので、そこで「ブル・ベア」をチェックし検索します。

そうすると、「ブルベア型ファンド」を26件ピックアップできます。
詳しくみてみると、

- ダブル
- 3.7倍
- 4.3倍
商品によって、○倍になるかが変わるので
- 自分がどれくらいのリスク許容度なのか
- 何倍効率よく動いて欲しいのか
- 手数料
- 取引高
などをしっかり考えた上で商品を選ぶと良いでしょう。
あと、
ブル/ベア
言葉が似ていて間違えて注文を出しやすいのでご注意ください。
まとめ:ブルベア型ファンドも賢く使おう
ということで、今日は、「相場が上がる/下がる」に投資する方法として、ブルベア型ファンドを今日は紹介してきました。
「○倍」動くような仕組みを使っているファンドが多いので、少ない資金で大きなリターンを狙うにはぴったりな商品です。
しかし、予想を間違えれば資産が減るのも早いです。
ぜひちゃんと勉強し、リスク許容度と商品を合致させて取引するようにしてください。
それでは今日はこれで^^
★証券会社選びはどこが良いのか?
初心者の方は対面証券ではなくネット証券を選ぶと良いと思います。
ネット証券業界1位は SBI証券 です。