こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。
今日は「資産運用の基礎知識」の話です。
何かわかりやすい指標や式とかない?!
株式投資を経験した人がいろいろな本を出したり、投資初心者向けの本には投資の基礎知識が書いてあったり、世の中には「投資にまつわる様々な本」が出ていますが、「具体的にこうなったら株を買うのが良い」というところまで解説してくれている本はあまりなかったりします。
しかし、「割安株投資」においては、「理論株価」を知る「1つの式」が存在し、この式を活用することで、投資する際の一助になるかもしれません。
今日は
より、
投資の鉄則と割安株投資に使える式
について話していきたいと思います。
- 投資の鉄則を知りたい人
- 投資初心者の人
- 投資を始めたいけど何から始めたらいいかわからない人
はぜひ読んでくださいね。
Contents
投資の鉄則はただ1つ。「割安株を見つけて投資すること」
私が見つけた「投資の鉄則」はこれです。
割安株を見つけて投資し、妥当な値になったら売ること
・・・これだけなんです。
と思った人もいるでしょう。
でも、そんな人に一言言わせてください。
そうなんです。
私も含め、投資を
合理的になおかつ機械的
にできる人は、めっちゃくちゃ少ないと思います。
人間には「感情」があります。
心理ということもできるでしょう。
「もっと株価が上がるかもしれない!」
「株価が戻るかもしれないから待つ!」
ということを考えたことがあるという人は、投資をしたことがある人なら大勢いるのではないでしょうか。
- 上がった時にどんな行動をする
- 下がった時にどんな行動をする
- 横ばいの場合は様子を見るのか
などを決めて投資をしている人は少ないのが実情です。
私も投資に関する本を色々読んでみて、改めて自分の投資手法について考え直し、投資の鉄則を今一度頭に叩き込まなければならないと思いました。
「割安株を見つけて、妥当な値になったら売る」とは具体的にどのようなことを言うのか
とはいいつつも、
割安株を見つけて、妥当な値になったら売る
なんて言葉は、
投資の大原則や敗者のゲームには当たり前のように書いてある言葉である一方、
「具体的にどうやって割安株を見つけて、
妥当な値はどうやって調べたらいいのか」
というところまで書いてある本は、実は少ないです。
そこで今回は、「伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則—日本株で勝つためにすべきこと、してはいけないこと」の中から、
ベンジャミン・グレハムが提唱する「割安株を見つける」計算式
を紹介したいと思います。
ちなみに、ベンジャミン・グレハムという人は、かの有名なウォーレンバフェットに「割安投資」を教えた人です。
ウォーレンバフェットが実践してきた割安投資は、もともとベンジャミン・グレハムが書いた「賢明なる投資家」を彼が読んで感銘したからこそ、取り組んだ投資方法なのです。
以下、ベンジャミン・グレハムの説明です。
ベンジャミン・グレアムは、アメリカ合衆国の経済学者。
今日でもよく「バリュー投資の父」「ウォール・ストリートの最長老」と呼ばれるプロの投資家であった。
グレアムが最も知られているのは、億万長者の投資家ウォーレン・バフェットの育ての親としてであろう。
ウィキペディアより
割安株を見つける計算式はこれだ!
割安株を見つける計算式はこちらです。
1株あたり利益(EPS)×妥当PER=理論株価
ザ・シンプル。
これだけです。
これを計算するだけで、あなたがほしいと思っている株は「割安なのか、割安ではないか」を瞬時に判断することができます。
例えば、
1株あたり利益(EPS)×妥当PER=理論株価
50円×15=750円 の株があったとしてその株の現在値が「500円」だったとします。
その場合は、理論で考えれば750円が妥当な株価であるのに、現在500円で過小評価されていると見做すことができます。
もし、この株が妥当に評価される時がくれば株価は750円に値上がりするので、「今のうちに買っておきましょう」という判断ができる
ということです。
逆の場合もありますね。
1株あたり利益(EPS)×妥当PER=理論株価
50円×15=750円 の株があったとしてその株の現在値が「1000円」だったとします。
その場合は、理論で考えれば750円が妥当な株価であるのに
現在1,000円で過大評価されていると見做すことができます。
もし、この株が妥当に評価される時がくれば株価は750円に値下がりするので今のうちに売っておきましょう、または、買うのはやめましょう、という判断ができる
ということです。
この式を使って割安かどうか判断することで投資するかしないかを判断できるのです。
ちなみに、各用語の説明がわからなかった人は、下記しておきます。
EPSとは、
EPS:Earnings Per Share(1株当たり利益)とは、財務分析で企業の成長性を分析するの指標の一つであり、1株に対して当期純利益がいくらあるのかを表す指標です。
株主が持つ1株について一会計期間における会社の成果を示しており、その会社の収益性を分析できる指標です。
EPSは、会社の規模にかかわらず1株あたりの当期利益の大きさを表しているため、値が大きいほど良いとされます。
当期の1株当たり利益を前期以前のものと比較することで、会社の収益性や成長度をおおむね把握できます。
また、他社と1株当たり利益を比較することで、会社規模の影響を除外した収益性の分析も可能です。
そのため、株式投資で銘柄の比較を行う際にも用いられます。
会社の収益性を見る指標と覚えておけばOKです。
株式のアプリや株式指標が載っているページに記載されている指標です。
次に、妥当PERです。
PERとは、
PER(株価収益率)は、業績面からみた株価の割安度を測る株価指標です。
株価を投資金額、予想1株利益(EPS)を1年間で得られる利益とした場合、投資金額を何年で回収できるかを示し、「PERが低いほど割安(回収期間が短い)、高いほど割高(回収期間が長い)」と見るのが一般的です。
こちらは、業績面から株価の割安度を見る指標とおぼえておけばOKですし、株式のアプリや株式指標が載っているページに記載されている指標です。
「妥当PER」というのはそのままで「株価の本来の価値から評価できる妥当なPER」ということです。
ちなみに、現在の日経平均の妥当PER(適正PERとも言われます)は「12−14倍」です。(日経平均の妥当PERは日々変化しています。このサイトで確認できるので計算する都度確認しましょう。)
この「一株あたり利益」と「妥当PER」をかけて算出されるのが「理論株価」です。
理論株価とは、
業績や財務情況から算出された「本来あるべき株価」。
企業が将来的に稼ぎ出すキャッシュフローあるいは経済価値の現在価値が株価であると考えるもので、何種類かの計算モデルがある。
理論株価:はてなキーワードより
言葉のままなのですが「色々な計算式/理論を使って考えられる株価」です。
しかしここで注意していただきたいのは、理論株価の出し方にはたくさんのモデルがあり、全ての計算式をやっても、1つの値の答えが出てくるわけではない。」ということです。
今回も、理論株価の出し方として、「収益性×割安性」から導き出す計算式を紹介していますがあくまでも株価を割安かどうか判断するための1つの方法にすぎないことは頭の隅に置いておいてほしいです。
実際に計算してみよう
さて、「割安かどうか、妥当かどうか」判断する式がわかったところでぜひ、実践してみましょう!
実践するために必要な指標は「EPS」と「妥当PER」でしたね。
先ほどもお伝えした通り
現在の日経平均の妥当PERは12-14倍
となっています。
ちなみにPERの単位は「倍」です。
各企業のEPSについては「EPS 調べたい企業名」でgoogle検索すると簡単に出てきますので、是非調べてみましょう。
さあ、必要な数字がわかったところで
1株あたり利益(EPS)×妥当PER=理論株価
を計算してみましょう。
そして、現在の値と比べてみましょう。
そしたら、その株が割安株かどうか判断ができます。
あとはこの繰り返しでぜひ、相当に割安に評価されている株を見つけて投資しましょう!
まとめ:投資の鉄則は「割安株を見つけて買うこと」だけ!
以上、今日は「投資の鉄則」である「割安株を見つけて買う」ということと「割安株の見つけ方」について説明してきました。
是非自分の好きな業界や自分が精通している業界でまずは割安株を見つけてみてくださいね。
その方が興味が湧いて調べるのが楽しくなると思います。
それでは今日はこれで^^