こんにちは。
元野村證券女性営業マンのファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。
今日は「資産運用」の話です。
先日「IPO」という言葉について話をしました。

ではみなさん、さらに質問ですが
PO
という言葉を聞いたことがありますか?
先日お話しした通り、「IPO」は資産を増やすにはぴったりの投資機会なのですが、全ての人に拓かれている機会ではありません。
抽選に参加して当たった人だけが参加できる狭き門なのです。
それに対して、「PO」は意外と抽選に当たる機会が「IPO」よりはあります。
そしてこの「PO」も資産を増やせる可能性が少しはあります。
ということで今日は
POについて
話をしていきたいと思います。
- POについて知りたい
- POをゲットしたい人
な人はぜひ読んでくださいね。
POとは?
さあ、PO(ピーオー)について説明しますと、
「公募・売出(PO)」とは、既上場企業が新たに発行する株式(公募株式)や既に発行された株式(売出株式)を投資家に取得させること
をいいます。
IPOとの違いは
「既上場企業が」発行する
というところです。
IPOは「非上場の企業が株式を上場させること」を言いますが、POは「既上場している企業が市場にある株数を増やす」ことを言います。
「非上場」と「上場」の違いですね。
POが個人投資家にとって良い理由
さて、このPOは個人投資家にとって何がメリットなのでしょうか。
それは、POには
「割引」がある
のです。
つまり、
市場で買うよりも安く買える
ということです。
POもIPOと同じで、いろいろな条件が前もって決まった取引となります。
ただ、IPOと違って上場していますので、基準とする株価は市場の株価を参考にして決めます。
例でみてみましょう。
既に終わっているかんぽ生命のPOの情報ですが、

- ディスカウント率・・・どれくらい基準より安く買えるか
- 抽選可能期間・・・PO抽選に参加するかしないか表明する期間
- 公募・売出価格決定期間・・・PO買い付けの価格を決定する期間(だいたい最初の日に決まる)
- 条件決定日・・・PO買い付けの価格が決定した日
- 公募・売出価格・・・買い付けの値段
- 購入申込期間・・・抽選に当たったら申し込みする期間
- 売買開始日・・・市場で売却できるようになる日
それぞれの用語は、以上のようなことを説明していますが、
重要なのは
公募・売出価格 2,375円
4%ディスカウント後
のところです。
この「4%ディスカウント」が重要なのです。
この価格が決まった日は4月15日ですが、この日のかんぽ生命の終値は「2,474円」です。
通常、4月15日にかんぽ生命の株が欲しい場合は、「市場が開いている時」に、「市場で取引されている価格」を参考に、「市場に注文を出し取引」をする
のが当たり前ですね。
しかし、このPOは、「4月15日の終値より4%安い値段で取引ができる」のです。
つまり、「決まった価格で、市場よりも安い値段で取引ができる」のがメリットなのです。
「4%」って結構大きいですよ。
1日の上昇幅として「4%」上がっている株があったら、「だいぶ株価が上がっているなあ。」と思うくらいの上げ幅です。
それが最初から4%下がった状態から買えるのはかなりのメリットです。
ちなみに、このPOには売却が可能になる日が決まっています。
ある一定期間は売買ができないということです。
このかんぽ生命のPOの場合は「4月23日」から売買が可能になりますので、買付をした16日から22日は売買ができないということになります。
この期間中に買い付けした値段まで株価が下がっていたら損になってしまいますが、そこは相場次第ですから・・・ということになります。
POで買い付けするためには?
POもIPOと同じように抽選に参加しなければ、買い付けすることはできません。
「証券会社への申し込みと抽選に当たる」ことでPO株を手に入れることができます。
抽選の方法などはIPOと同じですね。
IPOと同じようなところに「PO」の表示もあるので、そちらで直近POがあるか確認しましょう。

画像は楽天証券のページです。
POはIPO取引よりはリスクが低い
IPOは新規上場ということもあり前評判などもないですし、市場も安定しない状態での取引になりますのでリスクが伴います。
もちろんリスクも伴いますが、リターンも伴います。
それに比べてPOの場合は、ある程度既に取引されている企業の取引になりますので、PO自体がリスクを伴うことは少ない傾向にあります。
そのような状態の株が2-4%割引されて買えるのであれば、かなり良い株式買い付けの機会なのではないかと思っています。
もちろんPOをやる会社はどこかわかりませんし、自分の望みの会社がPOするとも限りませんが、どこの株でもいいからということであれば狙ってみるのもアリかもしれません。
まとめ:PO取引を上手に使いましょう
ということで、今日は「PO取引」について説明してきました。
場合によってはIPOよりも抽選には当たりやすいかもしれません。
それでは今日はこれで^^