こんにちは。
元野村證券女性営業マンのファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。
今日は「資産運用」の話です。
投資をしたことがある人なら聞いたことがあるであろう
IPO
という言葉。
ここ最近アメリカ市場では、配車サービスの「UVER」「Lyft」の株が上場し、IPOが話題になっています。
みなさんはこの「IPO」について詳しく知っていますか?
IPOというと毎日その機会が開かれているわけではありませんし、全ての人にその機会が開かれているわけでもありません。
しかし、うまく利用すれば資産を大きく増やすのにはぴったりな機会です。
ということで今日は、この
IPOについて
説明をしていきたいとおみます。
- IPOについて知りたい人
- IPOをゲットしたい人
な人はぜひ読んでくださいね。
IPOとは?
さて、IPOと最初からアスファベットでいっているわけですが、この「アイピーオー」とはそもそも何のことを言うのでしょうか。
IPOとは、「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略で、未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることを言います。
新規公開株(IPO)とは
ということで、「新規公開株式」とも呼ばれ、市場を通して株式を公にすることを言います。
株式会社とは、
株式を発行して投資家から資金を調達し、その代金で事業活動を行なう会社のこと
をいいます。
よって全ての会株式社が株式を発行して、その株式を誰かが保有しています。
その株式へのアクセスの仕方として
- 市場からアクセスできる株式が上場している企業を上場企業
- 限られた人のみが保有できる株式を上場していない非上場企業
といい、
非上場企業の株式を、市場に流通させることを「上場する/新規公開する」
と言うわけです。
このIPOをすることで
- 企業は市場から資金調達ができる
- 投資家は企業の株にアクセスでき、配当や値上がり益を期待できる
というメリットがあります。
IPOが個人投資家にとって良い理由
さて、このIPO。
もちろん投資家が「好きな会社が上場する/よく利用する会社が上場する」ことで、配当や値上がり益、株主優待などの恩恵を受けれるようになるのはいいことですが、もっと良いと言われるメリットがあります。
それは、
公開価格から値段が上がる可能性が比較的高い
株が多いと言われているのです。
「公開価格」という言葉が出てきましたね。
先に説明しますと、「株式を新規公開します」ということになると、様々な条件を決めます。
様々な条件とは
- 公開日
- 公開価格
- 何株公開するのか
- 主幹事
などのことを言います。
公開日は「いつから市場で自由に取引できるようにするか」ということですね。
公開価格は「特定の株主が持っていた株式を不特定の株主が入手できるように新しく売り出す価格」のことを言います。
これらの条件を決めることで、晴れて公開日に新規公開できるわけです。
ここまでわかったところで、「公開価格から値段が上がる可能性がある」
と言う言葉について説明していくと、「公開価格」でIPO株を買うことができる人は限られています。
しかし、その株を市場に出せば不特定多数の人がアクセスでき、相対取引で売買が成立します。
もし、対象のIPO株が「前評判がいい/これからの業界の株/現在成長中の企業」の株だった場合、欲しい人がたくさん出てきますよね。
しかし、上記にも書いた通り、
IPO株を買うことができる人は限られている
わけです。
でも、この株を欲しいと思う人は、IPO株を買える人よりも多いわけです。
需要と供給の関係から言うと、どうなることが予想できますか?
そうです。
欲しい人がたくさんいれば株価は上がります
ということです。
株価が上がってくれれば値上がり益が実現しますので、売却することで利益を出すことができます。
ですから、個人投資家はIPOが好きなのです。
IPOを手に入れるには?
さて、IPOが個人投資家にとって良いことがわかったところで、このIPO株はどこで買うことができるか確認しておきましょう。
それは、「証券会社への申し込みと抽選に当たる」ことでIPO株を手に入れることができます。
この抽選がなかなか難しいわけですが、申し込まなければ抽選にも参加できませんので、興味があるIPOの申し込みにはどんどんしてしまいましょう。
各証券会社の取引トップページに「新規公開株式(IPO)」という文言がどこかにあると思いますので、そのページから申し込みをしましょう。

楽天証券だとこのように表示されています。
スケジュールが楽天証券にわかりやすく載っていましたので紹介しますと

step1のブックビルディングには誰でも参加することができます。
このブックビルディングに参加した人の中から抽選が行われ、step3に進む人が選ばれます。
お金を用意して買い付け申し込みすれば晴れてIPOゲットです。
IPO抽選の申し込みをする証券会社はどこがいい?
抽選によってIPO株が買えるかどうかきまるのであれば、当たりやすい会社で申し込みをするのがいいですよね。
IPOに当たりやすくするためにはどうしたら良いのでしょう。
それは
- 主幹事の会社を選ぶ
- 預け資産によって当たりやすさが変わるなら資産を増やす
ということです。
「主幹事」とは株式等の売り出しにおける複数の幹事会社の代表のことをいいます。
新規上場する際には複数の証券会社が携わることになりますが、主幹事は新規上場の中心的な役割を担う証券会社で、IPOの配分比率が多くなるのが特徴です。
配分比率が大きくなれば多くのIPO株を配分されることになりますので、その分私たちが抽選に当選する可能性が上がります。
だからこそ「主幹事」の会社を選ぶのがおすすめです。
私は普段「SBI証券」などのネット証券の口座開設を進めますが、実はIPOに限っては大手証券会社の口座を持つことをオススメしています。
なぜなら、優良企業の「主幹事」には大手証券会社がなることが多いからです。
大手証券会社とは、「野村證券/大和証券/SMBC日興証券」のことです。
口座自体は審査に通れば誰でも作ることができますので、IPOに力を入れて取引したい人はぜひ大手にも口座を作りましょう。
IPO取引にはご注意を
上記で、「公開価格から値段が上がる可能性がある」と書きましたが、ここ最近は実はそうでもないのです。泣
IPOできる基準が現在ゆるいこともあり、残念ながら市場の需要が高くない株も上場することがあります。
公開価格で購入しても、上場日に「公開割れ」することもあります。
「全ての新規公開株式」が良い株というわけではないので、色々な情報を見て自分で見極めるようにしましょう。
わたしはよく「黒澤ファンド」を見てIPOの情報を手に入れています
▶︎ 黒澤ファンド
まとめ:IPOをうまく使いましょう
ということで、今日は「IPO」について話してきました。
もちろん自分で優良株を探すのも必要ですが、IPOをうまく使うのも資産を増やすには良いですよ。
ぜひ、注目してみてください。
それでは今日はこれで^^