こんにちは。
年間100冊以上の本を読むフリーファイナンシャルアドバイザーのNatsumiです。
最近、本屋さんに並べられている本のタイトルに「教養」という文言が付いている本が多いですね。
世の中で「教養を身につけること」が注目されているのでしょう。
「教養」がないと「中身のある会話」ができない
と書かれている本もあり、私自身実体験からこの言葉には本当に深く共感しています。
頭のいい人やお金持ちの人ほど本を読んでいますので、そういう人たちと対峙するためにも、「教養」は身につけることに越したことはありませんね。
ということで、今日は
教養をつけるならこの本を読もう!という本
を紹介します。
Contents
まずは「教養」とは何か理解しましょう
教養とは、人格や品位などの人間性を豊かにするとともに人間社会で生きていく上で役に立つような、様々な分野にわたる幅広く深い知識を意味します。
単に物事を知っているだけではだめで、人間性に結びつき、実際の社会で活用できる状態の知識になっている必要があります。
教養は、特に人間性を豊かにするという観点から、創造力や心の豊かさなど人間性の発揮に関する古典を含む文学やそのほかの芸術などに対する理解を指すことがあります。
教養と知識は似た言葉ですが、同じ意味ではありません。
知識は物事について単に知っている状態、理解している状態を意味します。
一方、教養は学んだ知識が人格や品位などの人間性に結びつき、かつ知識が役に立つ状態になっていることを意味します。つまり、知識は単に知っていること、教養は人間性を高める知識、社会生活で役に立つ状態となった知識という違いがあるのです。
教養とは・教養の意味と知識との違い:良い会計より
ということで、教養は「人間性を高める知識」ということができるでしょう。
例えば、知識をたくさん持っているひとはたくさんいます。
学校の先生でも歴史家でも専門家、ジャーナリストでもどこかの分野の知識をたくさん持った人は大勢います。
しかし、その人たちが専門性のある知識をたくさん持っているからといって、「教養がある」人かどうかは別問題ということです。
「教養のある人」とは
「人間性を高めるような知識、例えば古典や芸術、歴史、哲学などの知識を持ち、それが社会生活で役立っている人」
のことを言うのです。
教養を身につけるための本10選
人を動かす/D・カーネギー
「人間関係の教養」を学ぶにはこの本がぴったりです。
あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著。
人を動かす/amazonより
人が生きていく上で身につけるべき人間関係の原則を、長年にわたり丹念に集めた実話と、実践で磨き上げた事例を交え説得力豊かに説き起こす。
深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人に好かれて人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。
1936年の初版刊行以来、時代に合わなくなった部分を改良するなど、折々に改訂が施されてきた現行の公式版。
「人に動いてもらう/人に時間をもらう」ことは、とっても貴重なことである。
という風に考えたことがある人はどれくらいいますか?
「ランチを食べに行こう/飲みに行こう」でもなんでもいいのですが、こういう誘いをしてそれに応じてもらえるというのは、本来は有り難く貴重なことなんですよね。
なぜなら、相手側には相手の都合があって、それを調整して、なおかつ待ち合わせ場所まできてくれて、自分に会ってくれるんです。
そう考えると、「誰かと会うことや時間をもらうこと」がとても有難いことと感じられませんか?
ぜひ、この考え方に気づくために、この「人を動かす」という本を読んでみてください。
本来は「人に動いてもらうってとっても難しいことなんだ」と認識できる一冊です。
思考は現実化する/ナポレオン・ヒル
「自己開発のための本」なのですが、「夢を実現化する/叶えたいことを叶えるように持っていく」ために「絶対に知っておいた方がよい法則」です。
その法則とは
頭に思い描いたことは必ず現実になる
という法則です。
「頭に思い描いたことは必ず現実になるということは=夢をカラーで具体的に頭の中にイメージすることさえできれば夢は叶う」と言うことなんです。
経営者の方の多くは、「この法則」を実行している人が多いです。
叶えたい夢・目標がある人はぜひ実践してみましょう。
道をひらく/松下幸之助
昭和43年の発刊以来、累計400万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラー『道をひらく』。
本書は、松下幸之助が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集である。
これまで、どれほど多くの人が本書に勇気づけられ、また成功への指針としてきたことか。この本には、時代を超えて生き続ける不変の真理があるからである。
もし失敗して落ち込んでいるのならば、「自信を失ったときに」「困難にぶつかったときに」「運命を切りひらくために」の項が、きっと立ち直る勇気を与えてくれるだろう。
もし、経営で行き詰まってしまったら、「仕事をより向上させるために」「事業をより よく伸ばすために」「みずから決断を下すときに」の項が、解決の方途を示してくれるはずである。事業の成功者であり、それ以上に人生の成功者である松下幸之助であればこそ、その言 葉には千鈞の重みがある。
道をひらく:amazonより
あらゆる年代、職種の人に役立つ、永遠の座右の書である。
松下幸之助はパナソニックの創業者ということで、知っている人も多いと思いますが、彼のこの本は「人生において起こることへの解決法/考え方」を示してくれています。
知っていればあなたに困難なことが起こったときに、きっと助けてくれる教養となるはずです。
論語
古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子とその弟子たちの言行を集録したもの。
人間として守るべきまた行うべき、しごく当り前のことが簡潔な言葉で記されている。
長年にわたって親しまれてきた岩波文庫版『論語』がさらに読みやすくなった改訂新版。
論語:amazonより
「人間として守るべき、あるべき、当たり前のこと」=「教養」ですよね。
数年後に一万円札の肖像画になる「渋沢栄一」も論語の愛読者で、彼の行動規範は「論語」だったそうです。
かの有名な「徳川家康」も「論語」の愛読者だそうです。
それくらい人生の規範となる考え方/教養が乗っているのが「論語」なのです。
古事記
天武天皇が681年、皇室の記録「帝紀」と神話・伝説を記した「旧辞」を整理・一本化するため、側近の稗田阿礼(ひえだのあれ)に覚えさせた。
天武天皇の死去で中断したが、元明天皇が太安万侶に阿礼の語りを聞き取って編集するよう命じ、712年に献上された。
3巻あり、国の誕生から推古天皇の時代までの神々の世界や天皇家の系譜を描く。
古事記:コトバンクより
古事記は日本最古の歴史書と言われており、初詣やお参り、など神社に行く習慣のある日本人は、是非読んでほしい一冊です。
個人的には、古事記を読んでおくのはめちゃくちゃおすすめです。
それくらい数年の中で私が一番生活の中で一番役立った知識かもしれません。
サピエンス全史/ユヴァル・ノア・ハラリ
「人類史」に関する本です。
私たち現生人類につながるホモ・サピエンスは、20万年前、東アフリカに出現した。その頃にはすでに他の人類種もいたのだが、なぜか私たちの祖先だけが生き延びて食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いた。
40歳のイスラエル人歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』は、この謎を三つの重要な革命──認知革命・農業革命・科学革命──を軸に解き明かす。たとえば、サピエンス躍進の起点となった認知革命はおよそ7万年前に起きた。原因は遺伝子の突然変異らしいが、サピエンスは柔軟な言語をもって集団で行動できるようになり、先行する他の人類種や獰猛な動物たちを追い払った。
この認知革命によって獲得した〈虚構、すなわち架空の事物について語る〉能力は神話を生み、大勢で協力することを可能にした。後に国家、法律、貨幣、宗教といった〈想像上の秩序〉が成立するのもここに起因している。文理を問わないハラリの博学には驚くばかりだが、レトリックの利いた平易な文章も魅力のひとつだ。
そんな彼の知見と表現力に導かれ、私たちは三つの革命や壮大な文明史を再認識するだけでなく、人工知能や遺伝子操作の進歩によって現れるかもしれない〈超ホモ・サピエンスの時代〉についても考えることになる。私たちが生みだした、私たちにそっくりのサピエンスがこの世界を支配する時代の到来……ハラリは最後にこう書いている。〈私たちが直面している真の疑問は、「私たちは何になりたいのか?」ではなく、「私たちは何を望みたいのか?」かもしれない〉
今、読まれるべき本である。
サピエンス全史:amazonより
わたしたちは「人間」なわけですが、「その『人間=ホモ・サピエンス』がなぜ今地球を支配しているのか。」って考えたことありますか?
その謎を解き明かしてくれるのが、この本です。
「ホモ・サピエンスが繁栄してよかったのか」とこの本を読んでいると感じるのですが、是非皆さんにも読んでほしい一冊です。
21世紀の資本/トマ・ピケティ
2014年くらいに世界的に爆発的に売れた一冊ですね。
格差は長期的にはどのように変化してきたのか? 資本の蓄積と分配は何によって決定づけられているのか? 所得格差と経済成長は、今後どうなるのか?
18世紀にまでさかのぼる詳細なデータと、明晰な理論によって、これらの重要問題を解き明かす。格差をめぐる議論に大変革をもたらしつつある、世界的ベストセラー。
21世紀の資本:amazonより
この本を理解するためには、「富の再分配」について先に理解しておく必要があるのですが、簡単にいうと、
富の再分配はされていないし、「r>g」により世界の格差はどんどん広がる
ということをデータで示したのです。
これがデータで示されるまでは、世界は「『富の再分配=公共事業や税金』により、貧富の差は小さくなる」と言われていたのですが、これがデータで示されたことによって、常識が覆されたんですね。
それくらいすごい証明をしたわけですが、これを説明するために、かなり厚い本で、かなりのデータで説明されていて、みなさんがこれを読むのは実際は大変なので・・・。
今は解説本がたくさんでていますので、ぜひそちらで内容を理解してください。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 /ダン・アリエリー
「経済」に関する教養を学べる本です。
「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」――。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。
予想どおりに不合理:amazonより
でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない! 行動経済学ブームに火をつけたベストセラーの文庫化。
「行動経済学」という分野の話になるのですが、そもそも「経済学」というのは「人間が合理的に行動を判断する」という前提のもと考えられているのですが、この「行動経済学」というのは「人間は合理的に行動しない」という前提のもと考えられている経済学です。
「3500円+送料」の買い物と「5000円送料無料」の買い物をする場合、どちらの買い物を人は好むか、という例があるとします。
「経済学」であれば「前者を好む」という回答になるのですが、「行動経済学」であれば「後者を選ぶ人が多い」となるわけです。
そして現実は「後者を選ぶ人が多い」のです。
そんな、人間の「不合理な経済行動」についてまとまった本は一読です。
モチベーション3.0
モチベーションに関する知識を知るにはぴったりの1冊です。
コンピューター同様、社会にも人を動かすための基本ソフト(OS)がある。
“モチベーション1.0”は、生存を目的とする人類最初のOS。“モチベーション2.0”は、アメとムチ=信賞必罰に基づく、与えられた動機づけによるOS。
そしていま、自分の内面から湧き出る「やる気!」に基づくOS“モチベーション3.0”にアップグレードする時がきた!
組織を強化し、人生を高め、よりよい世界を作るために、ダニエル・ピンクが科学の知識とビジネスの現場の間に横たわるギヤップを埋めた意欲作!
モチベーション3.0:amazonより
みなさんは自分のやっていることに「やる気!=ドライブ」がありますか?
ある人もない人も是非読んだ方がいい一冊です。
とくに「仕事にやる気がない」と感じている人は特に読んだ方がいいですね。

坂の上の雲/司馬遼太郎
日本騎兵を育成し、中国大陸でロシアのコサック騎兵と死闘をくりひろげた秋山好古。
東郷平八郎の参謀として作戦を立案し、日本海海戦でバルチック艦隊を破った秋山真之。
病床で筆をとり続け、近代俳諧の基礎を築いた正岡子規。
この三人を中心に、維新を経て近代国家の仲間入りをしたばかりの「明治日本」と、その明治という時代を生きた「楽天家達」の生涯を描いた司馬遼太郎の歴史小説。
坂の上の雲:amazonより
小説を読んでいる経営者の方は意外と多いんです。
こういう小説に関する知識があるのとないのでは、出来る会話の幅が変わってきますので、できるかぎり昔の小説は読んでおくと良いでしょう。
まとめ:教養が自分を高めてくれる
さて、今日は「教養を身につけるための本10冊」を紹介してきました。
改めて紹介してみて本当にオススメできるいい本ばかりです。
ぜひみなさん読んでくださいね。
それでは今日はこれで^^
電子書籍ならKindleがおすすめです。