こんにちは。
今日は久しぶりに本の話です。
先日、「最近は出口治明さんの本にハマっています」とお話しした通りですが
その中の本に、
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という本がありまして、今月はこの本の中の本を買って読んでいます。
その中の本の1冊を今日は紹介します。
「採用基準」という本です。
著者は、1993-2010年までマッキンゼーアンドカンパニージャパンにて人材育成および採用マネージャーを務めた伊賀泰代さんです。
書いてある内容としては
地頭より論理指摘思考力より大切なもの
が書いてあります。
気になりますねえ。
10年以上採用を担当したプロフェッショナルが考える、
現代に必要な、「就職で見られる能力」を解説しています。
近年、年功序列や終身雇用の終わりの始まりとともに、
学歴社会と言われた時代も終わりを告げてきているのかもしれません。
「頭が良い」と言われて育ってきた人は「どきっ」としていますか?
逆にそうじゃない人には、逆転のチャンス!かもしれませんね。
ということで今日は
「採用基準」の本の内容
について話していきます。
Contents
地頭よりリーダーシップが重要
結論から先に言いましょう。
地頭より、論理的思考力より大切なものは
リーダーシップ
です。
しかし、この本で書かれている「リーダーシップ」は、
あなたが思っている「リーダーシップ」とは違うかもしれません。
これは
日本で一般的に連想されるリーダーシップと欧米で連想されるリーダーシップの違い
ということになるかもしれませんが
日本のリーダーシップ | 欧米のリーダーシップ |
・自分の意見ばかり主張する強引な人 ・他人に指示ばかりして、自分は手を動かさない人 |
・自分の考えを持ってチームの一員としての成果意識を持っている人 |
というわけで、わかりやすくいうと
日本のリーダーシップっていうのは
ネガティブな意味で捉えると、映画の悪役みたいな指示はするけど自分はやらないとか一人が多数を引っ張るイメージですかね
でも欧米でのリーダーシップっていうのは、
一人一人がリーダーであってみんなでみんなを引っ張る感じ。
伊賀さんの言っている「必要とされるリーダーシップ」は後者のリーダーシップです。
リーダーシップとは全員が持つべきスキル
前述した通り
マッキンゼーで求められている「リーダーシップ」とは独裁指導者のような意味合いはなく
自分がチームの一員として意見を出すことや自分がチームの一員であるという意識や自分の仕事を統率する姿勢
のことをいうのは前述の通りです。
ウィキペディアの定義が一番しっくりきたので引用すると
自己の理念や価値観に基づいて、魅力ある目標を設定し、またその実現体制を構築し、人々の意欲を高め成長させながら、課題や障害を解決する行動
ということです。
繰り返しになりますが
・チームで先頭を走る必要はない
・指揮を執る
というような意味合いは全くありません。
そして、
そこに参加するすべての人がリーダーシップを持つべきだ
と主張しています。
「リーダーとリーダシップはイコールでない」
と言えるかもしれません。
リーダーはリーダシップを持っているべきだけど、リーダーじゃない人にもリーダーシップはあるべき
なんです。
そして、
「そこの参加するすべてのたちが主体的にリーダーシップを発揮して行う組織こそ強い組織」
であると述べています。
就活で勘違いされている5つのこと
この本の中では
マッキンゼーが求めている就活生の資質は「リーダーシップ」であると主張するとともに
就活生に勘違いされている採用の基準についても述べています。
ケース面接では正解を出すことではなくどのような考え方をするのかを見ている
就活をしている中で、
「このような場合はどうしますか??」
「この問題の解決方法はなんですか?」
というケース面接というのがあるのですが、
大半の就活生は
参考書に乗っているような答えを出すことが就活における正解
だと思っているが、これは間違いだと述べています。
ケース面接における正解は正直なく
- 考えるのが好きか
- どんな考え方をするのか
を見ているそうです。
マッキンゼーはコンサルタントとして担当する会社の問題を解決するのがお仕事です。
だから正解のある問題を解くような仕事ではなく、答えのないような問題から最適解を導くようなものです
だから覚えてきたような答えを導き出す力より、思いっきり考えることをしてきた人なのかを見たいそうです。
地頭の良さだけが重要ではない
頭がいいことには越したことはないけど
それよりも大事なのは
人や組織に対する鋭い洞察力や信用力や粘り強さや、未知なものに対する楽観的な姿勢
であうと述べています。
確かにこれは野村でも同じかもしれません。
頭が良い(≒高学歴な)社員が営業成績が良いことももちろんありますが、
実はそうではない、学歴はなくても人の気持ちがすごく読み取れる人の方が、営業成績が良いことは全く珍しくないのです。
分析が得意な人よりゼロから新しい案を作り出せる人
コンサルタントとして、担当企業の問題を洗い出す=分析することだけが仕事ではありません。
むしろ、その問題点に対しての解決策を出せることが重要です。
また、この解決策は
独自性があり、実現した時のインパクトが極めて大きい仮説
でなければならないとされています。
伊賀さんはこの能力のことを
構築型の能力
と述べています。
この組み上げる能力が、分析する能力よりも重要だそうです。
優等生より何かが秀でた人を求めている
就活では
「なんでもできる万能型の人が欲しい」
という勘違いされています。
いわゆる
「バランス型の人間」
ですね。
しかし、マッキンぜーではバランス型の人間より
バランスは崩れていてもいいので何かの点に突出して高い能力を持っている
という人が高く評価されるそうです。
このような人のことを
スパイク型の人間
といいます。
理由としては
「なんでもそつなくこなすことができる」平均点の高い優等生型の人材は
一定以上の難所を乗り切るためのすべを持っていないから
だそうです。
逆に何かが秀でた人がチームをつくればその人に足りないところは、他の誰かが補えばいいのです。
そうやって強いチームを作る方が重要だと述べています。
優秀な日本人は求めていない
なんとも衝撃的なタイトルですが、
結論、
条件さえクリアしていれば日本人じゃなくてもいい
ということです。
その条件をもう少し詳しく見ていきましょう。
マッキンゼーアンドカンパニージャパンの求めている人材の条件は
- リーダーシップがあること
- 地頭がいいこと
- 英語ができること
- 日本語ができること
です。
つまり、
日本語ができさえすれば日本人でなくても良い
という意味です。
そして、最近この条件を満たすひとは日本人より中国人の方が多いのが現状だそうです。
そして彼らは
「日本語ができる」のにプラスして「中国語ができる」
素晴らしいです。
まとめ:リーダーシップを身につけよう
この本の最後に
「リーダーシップは学べるスキル」
であると書かれています。
これから就活の人には是非リーダーシップを身につけて欲しいですし
今何処かの会社に所属する人も
ぜひ自分がこの会社の一員なんだという意識を持ってもらって
営利企業であるならばその利益に貢献しなければならないという意識を持って欲しいと思います。
余談ですが
私の元上司はとにかくよく
「野村は営利企業だから、
自分たちはひとりひとり営業マンとして雇われているのだから利益を出すのが仕事だ」
と言っていました。
その時はあまり意図を汲み取ることができなかったけれども
この本を読んだ今は
本当にその通りだし、その上司こそリーダーシップのある人だなと思いました。
是非、皆さんもよんでみてください!
それでは今日はこれで^^
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