読書要約

【ニュータイプの時代・読書要約】これから求められる人は自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人です

こんにちは。
年間100冊以上の本を読むフリーのファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

今日は「読書レビュー」です。

先日こんなツイートをしました。

様々な価値観や行動様式が受け入れられるようになってきた現代ではありますが
それでもまだまだ「古い・時代に合わない」ような価値観や行動をしている人はいるものですよね。

「残業をたくさんする人がえらい」とか
「1つの組織にとどまっていることが素晴らしい」とか・・・。

そんな「古い価値観と行動様式をしている人=オールドタイプ」が淘汰され

「新時代を生き抜く思考・行動様式をしている人=ニュータイプ」

がこれから世の中で大きく支持を得ていくわけですが

そのニュータイプとはどのような考え方をし、行動をする人なのか

24つの例を元に説明しているのが
この「ニュータイプの時代」という本です。

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今日はこの本の内容を要約していきたいと思います。

Contents

20世紀で受け入れられた「オールドタイプ」21世紀で受け入れられる「ニュータイプ」

ニュータイプについて話していく前に、「オールドタイプ」はどんなタイプだったのかまとめておきましょう。

20世紀的優秀さである「オールドタイプ」は、「従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強いタイプ」です。

「資本主義社会で成功する優秀な人物」

ということもできるでしょう。

「問題を解決する人物」

でもあります。

私たちの親世代からそれよりも上の人たちは、資本主義社会で生きてきました。

薄利多売や大企業主義的な考え方ですね。

もちろん今を生きる私たちも基本的には資本主義ではありますが、

大きな違いは、

衣食住に困らない以上のモノが今は世の中に溢れている

ということです。

高度経済成長期はとにかく世の中に色々なものを作って普及させることで経済が発展してきました。

1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が「三種の神器」として宣伝されていました。

歴代天皇に伝わる三種の神器になぞらえた呼称は、新しい生活・消費習慣を表すマスコミ主導のキャッチコピーであり、豊かさや憧れの象徴でもある。

 

とあるように、これらの家電製品を持つことが人々の生活の憧れでもありました。

しかし、現代はどうでしょうか?

グレードは幅広くあれど、テレビ・洗濯機・冷蔵庫を完備している家庭の方がない家庭よりも多くなっていますよね。

一昔前の資本市場社会はモノがなく、
そのことによる多くの「不満・不便・不安」という問題を解消したいというニーズが存在していたので、
それらのニーズを解消できる組織や個人は高く評価され高い報酬を受けることができました。

しかし現代は

「モノがない」ことで生まれていた「不満・不便・不安」がありません。

「モノは有り余るほどある」のです。

ある程度の問題は解消されてしまったのです。

となると、資本主義社会で高く評価された「オールドタイプ」の時代は終わりました。

これからは、

「自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強いタイプ」=「ニュータイプ」

が求められるようになっていきます。

と筆者は説いています。

ニュータイプへの駆動をシフトする6つのメガトレンド

さて、「オールドタイプ」が淘汰され、「ニュータイプ」が支持されていくことが分かったところで、

どのような変化が「ニュータイプ」へのシフトを促すのか説明していきたいと思います。

この本ではその変化を以下の「6つのメガトレンド」に分けて説明しています。

  1. 飽和するものと枯渇する意味
  2. 問題の希少化と正解のコモディティ化
  3. クソ仕事の蔓延
  4. 社会のVUCA化
  5. スケールメリットの消失
  6. 寿命の伸長と事業の短命化

飽和するものと枯渇する意味

先ほどお伝えした通り、現代はモノが溢れています。

また、衣食住に困らないほどのモノを保有している人がしていない人よりも多いです。

この状況になった今ではありますが、
多くの人々はなんとも言えない「欠落感」を抱えていきています。

あなたもこのように思ったことはありませんか?

「人生で何かが満たされていない・・・」
「人生において何か本質的に重要なものが抜け落ちているような感覚・・・」

物質的な欠乏という課題があった時代は、
モノに欲望を感じ、モノが満たされれば気分も満たされる状態になりました。

しかし、モノが満たされている今、
人はどのようにして「生きる意味」を見出していけば分からなくなっています。

そして、この希少な「意味」を世界に対して与えられるニュータイプがこれから大きな価値を生み出していくのです。

問題の希少化と正解のコモディティ化

「モノの過剰化」は「問題の希少化」という事態も生み出すことになりました。

ある程度の「問題」が解決されてしまった現代は「問題があることの方が希少」となっています。

昔は「問題が溢れ、それに対しての解決策が出せる人」が重宝されましたが、

現在は、「問題を発見できる人=課題を設定できる人=アジェンダシェイパー」が価値を生むことになっていきます。

クソ仕事の蔓延

「クソ仕事」とはなんとも辛辣な言葉ではありますがその通りなのでしょう。

「クソ仕事=意味のない仕事」のことを言いますが、技術の発展とともに、仕事の生産性は向上しています。

本来であれば、仕事の生産性の向上とともに投入されるべき労働量は減るはずですが、
実際にはそうなっていません。

それはなぜでしょう?

結論から言えば、私たちの多くは実質的な価値や意味を生み出すことのない「クソ仕事」に携わっている

ということです。

携わっているというか作り出しているのかもしれません。

しかしこれから求められるのは「仕事の目的」や「仕事の意味」を形成し、
本質的な価値を言語化・構造化できる人が人材を引きつけ、モチベーションを引き出すことができるのです。

社会のVUCA化

ツナモンスター
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VUCA化って何?

という声が聞こえてきそうですので先に説明しておきますと、

VUCAとは「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の頭文字をつなげた言葉

=予測不可能で不確実で変動しやすいことを指す言葉

です。

このような世界情勢の中、私たちがこれまで「良い」とされてきた様々な能力や物事の価値には大きな変化が起こります。

例えば、

  • 経験に価値がなくなる・・・環境が変化するので過去の経験には意味がなくなる
  • 予測に価値がなくなる・・・不安定で不確実なので結果を見ながら臨機応変に修正する方が重要になる
  • 最適化に意味がなくなる・・・変化し続けるので最適より柔軟性の方が重要になる

という変化が起こり、それに対応できるニュータイプが求められるようになります。

スケールメリットの消失

産業革命以来、「強いビジネス=大きなビジネス」のことでした。

よって私たちはスケールの追求こそがビジネスにおける成功の鍵だと信じています。

しかし、現在は

  • 限界費用のゼロ化
  • メディアと流通の変化

により「スケール」を求めなくても立派にビジネスができるようになりました。

寿命の伸長と事業の短命化

皆さんもご存知の通り現代は「人生100年時代」です。

しかし、企業の寿命は短命化の傾向にあります。

これにより起こっていることは

人生の途上において複数回のキャリアチェンジを余儀無くされる

ということです。

「この道一筋」とか「一つの場所で働く」ということはこれから無価値になります。

複数の仕事に関わり、柔軟にキャリアを歩んでいくことの方がこれからは求められていきます。

求められる人件要件のシフト

上記の6つの変化により、どのような人材が求められていくのか、

「価値創造」「競争戦略」「思考法」「ワークスタイル」「キャリア戦略」「学習力」「組織マネジメント」

7つの項目に分けて抜粋して説明していきます。

価値創造

問題を解くより「発見」して提案する

先ほどもお伝えした通り、
現代は解決しうるたくさんの「問題」は無くなりつつあります。

つまり、「問題に対して解決策/正解」を提出する人はたくさんいるのです・

また、「正解」をだすという行動は今後「AI」にもできるようになっていきます。

だからこそ、「与えられた問題を解く」ことではなく
「まだ誰も気づいていない問題を見出し、それを社会に向けて提起する」ことが今後は求められていきます。

革新的な解決策より優れた「課題」

未来を予測せずに「構想する」

今は私たちがいきている世界は偶然の積み重ねによって出来上がっているわけではありません。

何処かで誰かが行なった意思決定の積み重ねでできています。

つまり、未来は、今この瞬間から未来の間までに行われる人々の営みによって決定されます。

企業の経営さ計画策定においては、
まず環境変化を予測し、予測された変化に適応するために活動を計画すると言うのが一般的ですが
VUCAの時代には「予測」はオールドタイプと言えます。

未来を「構想」し、構想した未来の実現に対して周囲を引きずるように行動することがこれから求められます。

競争戦略

能力は「意味」によって大きく変わる

仕事に対する調査では、
「仕事に対して前向きに取り組んでいる」と答える従業員は全世界で平均して13%しかいないそうです。

8割以上の人が自分の仕事に対して「意味」や「やりがい」を見いだせていないということです。

つまりこれは、現在の企業では「モチベーション」を経営資源とできていないことを意味します。

しかし、ニュータイプは仕事に「意味」を与え、携わる人から大きなモチベーションを引き出していきます。

「作りたいもの」が貫通力を持つ

情報と流通のインフラが大きく変化したことで「スケール」は必ずしも必須の条件ではなくなりました。

たとえ商品が「ニッチ」な領域を狙っているとしても、
それを「グローバル」に展開すればビジネスとなるようになりました。

また「大きな需要があるような商品を作る」ことが昔のマーケティングでしたが
現在は上記のようになったために、「作りたいもの」を作ってもグローバル展開すれば
スケールを凌駕できるようにもなりました。

こんな展開をしていくのがニュータイプの戦略です。

市場で意味のポジション」をとる

モノが溢れるようになった今、
私たちが欲しい!と思うきっかけになる感情はなんだと思いますか?

それは

「意味がある」

と思うことです。

「役に立つ」と思わせることは多くの需要を生み出すことになります。

しかし、役に立つでは高く売ることができません。

「高く売る」という戦略をとるには「意味がある」がぴったりです。

たとえば車で言えば、
トヨタのファミリーカーは荷物もたくさん入るし大人数が乗れるから「役立ち」ます。

でも、フェラーリの方がデザイン性に優れ、またそのブランド力「=意味がある」ので値段が高いです。

この「意味がある」で差別化するのがニュータイプの戦略です。

共感できる「WHAT」と「WHY」を語る

思考法

直感が意思決定の質を上げる

「偶然性」を戦略的に取り入れる

生物の遺伝をはじめとして、自然界には様々なエラーがシステムに内包されています。

しかし、生産性を向上させるためにできるだけエラーを少なくして効率を高めようとするオールドタイプの考え方は、
飛躍の契機を積んでしまうことになりかねません。

現在は先ほどのも述べたとおり「VUCA」の世界です。

何に役立つかと言うことだけを考えて将来に準備をするという思考様式は、ほとんど意味がなくなっています。

大きな方向性は持った上で、全てを予定調和させるのではなく、
直感と予感に基づいて仕込みをすると言う営みがこれから必須の要素となっていきます。

ルールより自分の倫理観に従う

複数のモノサシを同時にバランスさせる

現在ではモノゴトのパフォーマンスを測るのに、量的指標が用いられています。

しかし、量的指標には「限界効用逓減の法則」が働くため、
龍笛改善が進めば進むほど、感じられる効果が小さくなっていくことになります。

また、今日では「量的指標」よりも「質的指標」

例えば「幸福」や「生きがい」といったものへの関心が強まっています。

「量的指標」ばかりでなく「質的指標」にも重点を置いた発展を目指す考え方が今後は求められていきます。

ワークスタイル

複数の組織と横断的に関わる

今後の世界は、大企業による市場の寡占化と個人に代表される小規模組織の多様化・乱立という二極化が進んでいくとされています。

どちらの立場で仕事をするかが大きな選択となりますが、
最もリスクが低いのは「両方の立場にポジションを持って働く」ことだと
この本ではされています。

自分の価値が高まるレイヤーで努力する

昔の人はよく

「うまくいかなくても今いる場所で踏ん張って努力する」

という人がいました。

しかしこれからのニュータイプはこのような考え方はしません。

むやみやたらに努力をしても報いが得られる訳ではありません。

重要なのは

  • 努力の方向と自分の適性があっていること
  • その努力が技量の向上に結びつく正しいやり方の努力となっている

という2点です。

これが満たされない限り、その努力は「徒労」に終わる可能性があります。

だからこそ「自分の場所で自分の成長を加速させる」ニュータイプがこれからは価値を上げていきます。

内発的動機とフィットする「場」に身を置く

上司からの命令に対して実直に向き合い、内発的な動機を圧殺して一生懸命に働くのはオールドタイプです。

結局のところ「自分がやりたい仕事だけをやると宣言して自由に動き回るニュータイプ」に
オールドタイプは今後敗れることになるでしょう、と筆者は述べています。

専門家と門外漢の意見を区別せずフラットに扱う

VUCAの世界において、過去に蓄積した経験や知識の減価が急速に進むことになれば
「専門家」の持っている価値もまた減損することになります。

そのような世の中では、専門家の意見と門外漢の意見を区別せず、
ニュートラルかつふらっとに両者を扱うのが良いでしょう。

キャリア戦略

大量に試して、うまくいったものを残す

人生の豊かさは「逃げる」ことの巧拙に左右される

高いモビリティを持ち、直感と美意識に駆動されて自由に行動するニュータイプは
労働市場の流動性を高め、クソ仕事がなくなる可能性も高めてくれます。

そのような人材がこれからは求められていきます。

シェアしギブする人は最終的な利得が大きくなる

学習力

リベラルアーツを活用して構想する

「他者」を変えるきっかけにする

価値観の多様化が進み、また様々な組織やコミュニティと関わっていかざるを得ない現代においては
「わからない者」を排除し、「わかりあえる者」だけとつるんで生きていくことは
貴重な「学びの機会」を遠ざけてしまうことになります。

「わからないもの」を「わからない」として排除するのは「オールドタイプ」の行動様式です。

他者の声に耳を傾け、共感することで、新しい気づきの契機を作り、
その契機からの学びを生かして成長し続けることがニュータイプです。

苦労して身につけたパターン認識を書き換える

組織マネジメント

「モビリティ」を高めて劣化した組織を淘汰する

VUCA化によって経験の無価値化が進む世界にあって、
これまで大きな意思決定権限を与えられてきた「経験豊富な年長者」に意思決定を依存し続けるリスクが高まっています。

組織内の意思決定品質を高い水準に保つためには、
年長者に対してオピニオンを出し、
場合によってエグジットを行使するニュータイプが必要となります。

権威ではなく「問題意識」で行動する

システムに沈落せず脚本をしたたかに書き換える

現在の社会システムに適応し、その中で勝者になろうとする人が後を絶ちませんが
こういう思考様式を持つオールドタイプが増えれば増えるほど、
現代の社会システムは根強く残存することになります。

現在の社会システムは、
拡大する貧富の格差、地域間での生活・文化水準の乖離、地球環境に対する負荷の増大など
大きな問題を抱えており、

このシステムが強固に残存されることは看過できません。

ニュータイプは、
システムに一度適応してシステム内での発言力・影響力を蓄えながら
システムの持つ課題を見据え、システムを改変するために行動をしていきます。

このようなニュータイプがこれからは求められていきます。

まとめ:オールドタイプからニュータイプへ

ということで今日は
「ニュータイプの時代」と言う本の要約をしてきました。

24の思考と行動様式を説明してきましたが
すでにあなたが当てはまっている考え方や行動はいくつありましたか?

逆にまだまだ「オールドタイプ」だなと思う項目はいくつありましたか?

ぜひ全てがニュータイプの考え方になるよう
今日から考え方を変えていきましょう。

と言うことで今日はこれで^^

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