読書要約

【どこでも誰とでも働けるの・読書要約】これからの仕事と転職のルールとは?

こんにちは。
年間100冊以上の本を読むフリーランスwebエンジニアのNatsumiです。

今日は「本のレビュー」をしたいと思います。

尾原和啓さんの「どこでも誰とでも働ける」という本です。

尾原さんの経歴を先に紹介しますと

京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。
マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業に従事を経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。
現職は14職目 シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。

ということで、

大企業からベンチャー企業までとにかく多数な&多様な会社での経験をしてきている方です。

その多数の会社を経験してきた尾原さんが

12の会社を経験し学んだこれからの仕事と転職のルール

について書いた本がこの「どこでも誰とでも働ける」という本なのです。
(この本を書いたときは13職目に在職中だったので「12の会社で学んだ」になってます)

今日は

「どこでも誰とでも働ける」の本の内容

を共有したいと思います。

どこでも誰とでも働ける・・・?

「どこでも誰とでも働ける」の意味とは?

尾原さんのいう「どこでも誰とでも働ける」とは

  1. どんな職場で働いても周囲から評価される人材になる
  2. 世界中のどこでも好きな場所にいながら気の合う人と巡り合って働ける

という意味で使われています。

日本の仕事の現状

しかし、日本の仕事の現状は

  • 会社は人事制度や教育システムを変えることができない
  • 旧来の価値観に若者を刷り込もうとしている

という現状にあります。

世界がとても大きな変化にあるなか、日本もその流れと無縁でいられるはずはなく、
その影響は個人の生活や働き方にも及んできています。

みなさんも将来に漠とした不安を感じてはいませんか?

働き方を変えようとしている大きな変化

「世界でとても大きな変化が起きている」と話しましたが、その変化とは具体的にどのようなことなのでしょうか。

それは

  1. 社会やビジネスが、いっそうインターネット化する
  2. これから仕事で活躍できるのはプロフェッショナルだけになる
  3. 会社と個人の関係が根底から変わる

という変化です。

1つずつ見ていきましょう。

①の「社会やビジネスが、いっそうインターネット化する」とは、

10年前と比べると、世界はものすごいスピードで「インターネット化」してきています。

社会の仕組みやビジネスが、どんどんインターネット上で行われるようになってきているということです。

私の現在の仕事である、「webエンジニア」の仕事や「ブログ」の仕事は、
それこそインターネット上で行われている仕事ということができるでしょう。

今後もインターネット化は進み

  • 個人の働き方は、多くの人や企業と対等の関係で繋がり、知識や成果を分け合う形に進むことになる
  • このような働き方に適合する人でなければ、ビジネスの輪の中にいることができなくなっていく

と尾原さんは述べています。

②これから仕事で活躍できるのはプロフェッショナルだけになるとは、

①のような働き方ができる人は
必然的に何らかの専門性を持ったプロフェッショナルになるということです。

ここでいうプロフェッショナルとは

自分で自分を律して成果を出し、それを相手にしっかり説明して、相手がそれを評価してくれる

ことを指します。

そのようにして信頼が溜まっていけば、どこでも誰とでも働けるということです。

③会社と個人の関係が根底から変わるとは、

①と②のように働き方が変わってくれば、
今までの正社員を前提とした終身雇用的な関係からフラットに繋がりながら、
利益をシェアする関係が主流となってくるため、会社と個人の関係が根底から変わってくるということです。

これからの時代は「60歳で定年」という時代は終わり

ずっと学び、ずっと働きながら、変化に対応し、自分の趣味を全うする

という働き方になるでしょう。

このような大きな変化に対応する働き方として、
尾原さんは上記の「どこでも誰とでも働ける」働き方について主張し

刻一刻と変化する時代を生き延びるための仕事と転職の方法

をこの本で話しています。

どこでも誰とでも働ける仕事術

まず、「どこでも誰とでも働ける仕事術」を20個に分けて話しています。

  1. 自分からギブすることがインターネット時代の大前提
  2. 自分がもつ知識はできる限りオープンにしたほうが得をする
  3. グーグルが最高のブレスト相手になる
  4. 圧倒的に効率の良い本の買い方と読み方→3−5分で全体をとりあえず読む
  5. これからの仕事の原則は失敗を前提とした「DCPA」
  6. 「試行回数をどこまであげられるか?」が勝負を分ける
  7. リクルートが大事にした「OBゾーン」→絶対に手を出さないゾーンを決める
  8. マッキンゼーで教わったプロフェッショナルの条件→公に誓いを立てること
  9. プロとしてやっていくなら、アカウンタビリティが必須になる
  10. つねにROIを意識し、最小の時間で最大の結果を
  11. 相手の期待値をコントロールする
  12. 仕事ではまず、全体像と制約条件、意思決定のプロセスを押さえる
  13. 迷いをなくして決断と行動を早くする方法→アカウンタブルでいること
  14. グーグルで重視される「ラショーネール」→合理的な説明ができること
  15. 「ハイパー性善説」がグーグルの強さの秘密の1つ
  16. プロとしての成長と、人を動かす熱量は「自分事化」から生まれる
  17. 「ゼクシィ」のように純粋想起をとれば、仕事は向こうからやってくる
  18. 人を動かし、人を育てる会議術
  19. どんな会議も活性化させる3つの方法→人数制限・事と人を切り分ける・リラックス
  20. 人生をゲーム化できれば、メンタルは最強になる

気になったところを詳しく見ていきましょう。

①自分からギブすることがインターネット時代の大前提とは、
インターネット化した働き方の中で知識や成果をシェアするのは当たり前のことになると話しました。

しかし、「他の人から必要な情報をシェアしてもらう」には

まず自分からシェアする姿勢が欠かせない

ということです。

しかもそれは「ギブアンドテイク」なんてもんじゃなく

ギブギブギブギブギブ&ギブ

くらいでちょうどいいとのこと。

「テイク」がないですね。笑

でも、
見返りを求めることなく、自分の持っているスキルを惜しげも無く提供することで、
やっと新しい経験を仕入れることができるのです。

②自分がもつ知識はできる限りオープンにしたほうが得をするとは、「旗を立てる」効果があります。

「私こんな知識持ってます!」と旗を立てる

周りの人が認知してくれる

旗を立てたところには、それに関心がある人たちや情報が集まってくる

ということです。

知識や情報はオープンにした方が自分のためになるということですね。

また、そうすることで他の人からも信頼されるから圧倒的に得なのです。

⑤これからの仕事の原則は失敗を前提とした「DCPA」とは、
インターネット時代にふさわしい働き方は、

「PLAN」することよりも先に「DO」しろ!

ということです。

あれこれ悩んでいる暇があったら、まず行動した方がいい。

とにかく動いた方が、結果的にも早く正解にたどり着くのです。

とにかくどんどん実行してみて、
あとから軌道修正を図るDCPA

インターネット時代の仕事の仕方はこれです。

⑩つねにROIを意識し、最小の時間で最大の結果をとは、
高いクオリティのアウトプットを出すために最適な組み合わせを常に考えるということ。

自分や周囲の人たちの時間やモノやお金を無駄にすることなく成果を出す

ということです。

17「ゼクシィ」のように純粋想起をとれば、仕事は向こうからやってくるとは、
「結婚」といえば「ゼクシィ」を思い浮かべる状態を純粋想起と言いますが

「なになに」といったら「○○さん」という純粋想起を取ることができれば
すぐに自分のことを思い出してもらえるということで
自分からアプローチしなくても、お客様から自動的にご指名がかかる

ということです。

どこでも誰とでも働ける転職術

そしてつぎに「どこでも誰とでも働ける転職術」について〜個書いています。

  1. 会社を辞めるつもりはなくても転職活動は毎年する
  2. 「いつでも辞められる」から最高のパフォーマンスを発揮できる
  3. 自分のスキルを細分化して副業で稼ぐ
  4. ボランティア活動で自分のスキルの価値をする
  5. 社外で「すごい人」とつながって、認められる方法
  6. 転職を「目的」ではなく「手段」としても考える
  7. 移動・転職では、「業界」「職種」を交互にスライドさせてみる
  8. 大きい会社と小さい会社を交互に経験する方法もある
  9. 辞めた会社にもギブし続ける
  10. 会社に「投資に値する人間だ」と思わせる
  11. 「始まりの場所」にいる大切さ→自分が成長するのに簡単
  12. 「始まりの場所」の見つけ方→ハイプ・サイクル
  13. 「始まりの場所」は車内にもある
  14. 「ワイフワーク」と「ワイスワーク」の振り子を意識する

①会社を辞めるつもりはなくても転職活動は毎年するとは、

世の中から見た自分の価値を知るために、労働市場に身を置く

ということ。

あなたと会社はフラットな関係でありお互いにメリットを提供し合う関係なので
相手のいいなりにならないように、自分の価値を確認しておく必要があるという事です。

②「いつでも辞められる」から最高のパフォーマンスを発揮できるの部分について、筆者は

会社にしがみついている人は、本気で会社を変えることができない

と主張しています。

いまの職場を変えられるのは、
「辞める覚悟」をもって「辞めずに取り組む」人である

とのこと。

「いつでも辞められる」と思えば会社でも、周囲の顔色を伺うのではなく、自分の思ったことを大胆に主張できる

といったことからこのような主張をしています。

⑥転職を「目的」ではなく「手段」としても考えるとは、会社に入る理由を2つとしたときに

  1. 目的としての転職=その会社で働くことが目的
  2. 手段としての転職=自分のスキルや能力を高めて次のレベルに行くためにこの会社で働く必要があるという手段

と分けることができ②の方で転職するのがいいと述べています。

まとめ:「好きなこと」でずっと働いて、「変化」に対応しよう

ということで、
「どこでも誰とでも働ける働き方」についてまとめてきました。

もしみなさんが
「会社のいいなりで、知識などを共有することなく、疲弊している」働き方をしている
としたら
その働き方はどんどんん廃れていくし、取り残されていくということですね。

ぜひ、
「好きなこと」でずっと働いて、「変化」に対応した働き方
をしたいものです。

それでは今日はこれで^^