こんにちは。
年間100冊以上の本を読むフリーファイナンシャルアドバイザーのNatsumiです。
今日は「読書レビュー」です。
世の中に「哲学書」と言われるものは溢れていますが、
出版されてからほぼ1世紀たった今でも、世界中でいまなお着実に売れ続けているという「哲学書」をご存知ですか?
それが、「『原因』と『結果』の法則」という本です。
1902年に書かれたこの本は、この世界の歴史上最も多くの読者を獲得してきた自己啓発本と言われています。
この本は、のちの欧米の自己啓発作家たちに強い影響を及ぼし、
ナポレオン・ヒル、デール・カーネギーらを筆頭に自己啓発文学に興味を持つ人であれば誰でも知っている作家たちが、
かれらの成功理論を補強する目的で、この本の内容を引用しています。
哲学に興味がある人ならまず読んでおくと良い一冊でしょう。
ということで、今日はその内容を共有するために、
「原因」と「結果」の法則の読書要約
を紹介します。
構成と内容
この本では、7つの章に分けて「原因と結果」の法則について書かれています。
思いと人格
この章では、「内側で考えていること」と「私たちの人格」の関係について説明しています。
とにかくここで押さえておくべきことは
人は誰も、内側で考えている通りの人間である
ということです。
この点はナポレオン・ヒルの「思考は実現化する」と主張が同じですね。
参考にしたのかもしれません。
さて、私たちは自分自身の思いによって、
自分を素晴らしい人に作り上げることもできれば、破壊させてしまうこともできます。
なぜなら、
正しい思いを選んで巡らし続けることは、気高い、崇高な人間へ上昇させますし、
誤った思いを選んで巡らし続けることは、獣な人間へと落下させるからです。
自分自身が巡らす思いが、人格を形成するということです。
だから、
正しい思いを選べば、自分を素晴らしい人間に作り上げることもできる
逆に、誤った思いを選べば、自分を破壊させる事になる
ということです。
その思いを選んでいるのは、「自分自身」なのです。
思いと環境
この章では「私たちの思い」と「環境」の関係について書かれています。
この章で伝えたいことは
環境は思いから形成される
ということです。
先ほどの章より、思いと人格はひとつ、と言うことがわかりましたね。
そして、「人格は、環境を通じてそれ自身を表現している」のです。
私たちが自分の人格の中に組み込んでいた思いの数々が、私たちを今いる場所に運んでいる
ということです。
この法則によれば、環境に満足していようが不満を感じていようが、自分自身の思いがその環境に運んだと言うこともできるでしょう。
環境は人間を創りません。
気高い思いばかりを巡らせている人が、邪悪な道に落ち、苦悩するということは起こりませんし、
邪悪な思いばかりを巡らせている人が、気高い目標を達成して真の幸せを感じる
と言うことも決して起こらないのです。
また、ここでもう1つ押さえておきたいポイントは
私たちは望んでいるものではなく、自分と同種のものを引き寄せる
ということです。
つまり、何かを達成したい時(望んでいる時)は、望むだけでは手に入らないということです。
自分と同種のものを引き寄せるという法則によれば、
望んでいるものに近づくための努力と行動が必要となってくる
ことがわかりますね。
目標を立てて、
目標と今の自分との差を認識し、
その差を埋めるためにどうしたらいい以下を考え、行動する
ことで、
自分のレベルが上がるから、同種のものを引き寄せ、結果的に目標が達成される
ということです。
この法則を知っていれば、あなたの環境をよくするために、あなたがすべきことがわかってくると思います。
思いと健康
この章では「私たちの思い」と「健康」の関係について書かれています。
ここで覚えておくべきことは、
肉体は、暗く汚れた思いに従い病気や衰退へと沈んでいくこともすれば、
楽しく美しい思いに付き従い、健康と若さのこともを身にまとうこともする
ということです。
病気と県境は、環境同様、心の中で回らされる思いの明らかなあらわれ
なのです。
いくら食生活を改善しても、自分の心を改めようとしない人間は、ほとんど効果がありません。
しかし、
常に清らかな思いを巡らせるようになった時、人間はもはや病原菌に気遣う必要さえなくなり、
そして、とても自然に、体に悪い食べ物も好まなくなるのです。
思いと目標
この章では、「私たちの思い」と「目標」の関係について説明されています。
「思い」と「目標」は結びついています。
思いと目標が結びつかない限り、価値ある物事の達成は不可能です。
しかし、世の中には目標を持たないために、人生脳ながらを漂流している人たちがたくさんいます。
目標を持たないことの弊害はあまりにも大きいと言わざるを得ません。
私たちは、人生の目標を持たない時、
つまらないことで悩んで、余計な苦悩を背負ってみたり、ちょっとした失敗ですぐに絶望してしまう傾向にあります。
それが、私たちを失敗と不幸せへと導きます。
人間は、理にかなった人生の目標を心に抱き、その達成を目指すべきです。
自分の思いを、目標に終始て向け、意欲的に達成を目指します。
それによって、私たちは集中力と自分をコントロールする能力を磨くことになるのです。
たとえ、その目標の達成に繰り返し失敗したとしても、
それを通じて身につけることのできる心の強さは、真の成功の確かな礎として機能することになります。
ここの失敗はそれぞれが輝かしい未来に向けた出発点に他なりません。
ちなみに、
大きな目標を発見できないでいるひとは、
まずは目の前にある自分がやるべきことに、自分の思いを集中して向けるべき、だそうです。
目の前にあるやるべきことを完璧にやり遂げるよう努力することで、
集中力と自己コントロール能力は確実に磨かれます。
そのようにしていけば、とても自然に、より大きな目標が見えてくるはずです。
目標を手に入れた時注意しなければならないのは、「疑い」や「恐れ」を排除することです。
疑いや恐れば、いかなる達成にも役立たないからです。
人間を目標に向かわせるパワーは「自分はそれを達成できる」という信念から生まれます。
疑いや恐れは、その信念にとって最大の敵なのです。
思いと成功
この章では「私たちの思い」と「成功」について説明しています。
私たちが達成に成功すること、また失敗することの全てが、
私たち自身が巡らす思いの直接的な結果であることは前の章で説明してきましたね。
そして、ここで理解すべきポイントは
人間が価値ある物事を達成するためには、身勝手な欲望の中から抜け出さなくてはならない
ということです。
人間は、もし成功を目指すのならば、自分の欲望のかなりの部分を犠牲にしなくてはならないのです。
自分の欲望を優先させる人間は、明晰な思いも巡らせず、秩序立った計画も立てられません。
自分の心を正しくコントロールする努力を怠っている限り、
私たちは大きな影響力を及ぼしたり、重要な責任を果たしたりできる地位には決してつくことができません。
私たちの成功は、
私たちがその達成をどれだけ強く決意し、その計画の上にいかに強く心を固定するかに加えて、自分の欲望をどれだけ犠牲できるかにかかっています。
ビジョン
この章では、「理想、夢」について説明されています。
気高い理想を掲げ、そのビジョンを見続けている人は、いつの日か、それを現実のものとします。
理想を抱き、そのビジョンを見続けましょう。
そのビジョンを見続ければ、あなたの世界はやがてその上に築かれることになります。
なぜなら、あなたの心はあなたが望み、行動したものを引き寄せるからです。
穏やかな心
この章では「心」について説明されています。
穏やかな心は、自己コントロールの長く粘り強い努力の結果です。
人間は、自分が思いによって創られた存在であることを理解すればするほど、より穏やかになります。
なぜなら、
思いと人格引いては人生との関係を理解し、
原因と結果の観点から、あらゆる現象をより正しく眺められるようになることで
人間は、不平を言い、苛立ち、悩み、悲しむことをやめ、
より落ち着いた、より安定した、より穏やかな心への状態を保てるようになる
からです。
人間は、穏やかになればなるほど、より大きな成功、より大きな影響力、より大きな構権威を手にできるのです。
まとめ:自分の「思い」を理解し、気高い目標と人生を手に入れよう
ということで、
今日は「『原因』と『結果』の法則」という本のまとめをしてきました。
読んでいると、自分にはできていることが少ないな〜と思ってしまいました。
ぜひ、この記事を読んだ人も、自分の「思い」から「人生」を見直してみて欲しいなと思います。
それでは今日はこれで^^
哲学本でお勧めの本を紹介しています。
哲学本でおすすめの本を6冊厳選しました【入門書】
2019年前半読んだ本でオススメの本を厳選しています。
【読書・おすすめ】2019年前半に読んだ本で特におすすめの読むべき本を6冊厳選しました
2018年読んだ本でおすすめの本を厳選しています
【読書】おすすめの本を2018年に100冊以上読んだ私が紹介します(前半)
【読書】おすすめの本を2018年に100冊以上読んだ私が紹介します(後半)