企業分析

ウェルスナビ/WealthNaviの企業分析【フィンテック企業の強み・ビジネスモデルを徹底分析】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

今日は「企業分析」をしていきたいと思います。

ツナモンスター
ツナモンスター
最近資産運用でロボアドバイザーっていうことば聞くよね。
なんやら、勝手に運用してくれるとか・・・?
勝手に運用してくれるってどういう意味なんだろう?
ポートフォリオ・・・とかいう言葉も聞くけど・・・。

どうして選ばれているのか、どんな強みがあるのか教えて!

ということで今日は、

日本・ウェルスナビ/WealthNavi

の企業分析をし、

  • WealthNaviの事業内容
  • WealthNaviの強み
  • WealthNaviの今後の戦略

を明らかにしていきたいと思います。

WealthNaviってどんな会社?

WealthNaviは、日本の

ロボアドバイザーによる個人資産運用サービスを提供

している会社です。

2015年に、柴山和久氏により設立されました。

長年、「資産運用」といえば、「証券会社に相談に行く」という時代が続いていました。

しかし、近年ではネット証券の台頭により自ら資産運用の方法を考え実施する人が増え、AI・人工知能の発達により「ロボアドバイザー」も登場しています。

「資産運用の選択肢」が広がったことで、資産運用に興味を持つ人も増えています。

WealthNaviも、ロボアドバイザーによる個人資産運用サービスでは、同社の投資判断で顧客資産を株式や債券など世界11,000銘柄の上場投資信託(ETF)で運用しています。

2020年8月時点で、預かり残高は2,800億円となり、運用者数は32万人を超えています。

その技術力や成長力が評価され、現在の企業価値は「390億円」と言われ、日本経済新聞社の「NEXTユニコーン調査」で企業価値を算出した181社のうち、フィンテック企業の14社の中にランクインしています。

ロボアドバイザー業界について

ロボアドバイザーとは、

投資家が資産運用する場合に商品選びから売買までを一任できるアルゴリズムを活用したサービス

です。

資産運用ロボアドバイザーは、2種類に分けることができ、

  • 投資助言型・・・投資家に対して資産配分や投資対象の助言のみを行う
            資産運用ロボアドバイザーの助言を参考に投資家自身で投資商品の発注や運用を行うもの
  • 投資一任型・・・助言に加えて運用まで行う
    助言に加え、ポートフォリオの作成からリバランス、売買までをすべて自動で行うことができるシステム

となっています。

前者は、多くが銀行やネット証券会社等から無料で提供されており、後者はWealthNaviやTHEOなどで提供されています。

株式会社日本能率協会総合研究所が提供するMDB Digital Searchの資産運用ロボアドバイザーを調査によれば、2023年度の資産運用ロボアドバイザー市場は約260万口座になると予測されています。

資産運用ロボアドバイザーはアメリカで先行して立ち上がった市場で、InsideBitcoinsが5月18日に発表したデータによれば、米国におけるロボアドバイザー市場は2020年に前年比40%増で、市場価値が1兆600億ドルに達するそうです。

米国のロボットアドバイザー業界の主要なプレイヤーには、Betterment、Nutmeg、Personal Capital、The Vanguard Group、FutureAdvisoなどが挙げられます。

米国は世界のロボアドバイザー市場の約75%を占め頭一つ抜けており、中国、英国、ドイツと続きます。

日本国内では2016年頃より市場が立ち上がりました。

投資一任型のロボアドバイザーは人手を介して提供される金融商品に比べ低い手数料で利用でき、インターネット上でサービスの利用が完結します。

スマートフォンのみでもサービスの利用が可能で、運用も手軽という点が支持されています。

市場立ち上がり時は投資経験者による分散投資の1つとして利用されていましたが、2018年よりTVCMなどを用いたプロモーション展開や最低投資金額が引き下げられたことで一般投資家や投資未経験者にも利用が広がり、市場は大きく拡大しています。

主要なプレイヤーとしてはWealthNaviや、お金のデザイン社のTHEO、テーマ投資で有名なFOLIOが挙げられ、楽天証券やSBI証券といった大手証券会社の提供するロボアドバイザーも登場するなど競争が激化しています。

しかし、米国の2016年末時点の資産運用残高が約830億ドル(約9兆1,300億円ドル)と比較すれば、日本のロボアドバイザー市場はまだ黎明期にあるといえるでしょう。

WealthNaviの強み・ビジネスモデル

スマートフォンで6つの質問に答えるだけで、個人のリスク許容度に合った運用プランを提案、自動で取引ができるのがWealthNaviです。

以上の質問に答えると、以下のような結果が表示されます。

質問から「個々人のリスク許容度」を判定し、そのリスク許容度に合致するようなポートフォリオで運用を自動的に行っていくサービスです。

WealthNaviの特徴は、プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMESで以下のようにまとめられています。

  1. すべておまかせの資産運用
  2. 中長期的に安定的に資産を形成していきたい働く世代へのサービス
  3. 高い機能で効果的・効率的な資産運用をサポート
  4. 明瞭な手数料、資産運用アルゴリズムもホワイトペーパーで公開

WealthNaviは2020年8月時点で、預かり残高は2,800億円となっていることは先ほども触れましたが、事業が成長している理由について柴山社長は「オープンイノベーションを積極的に進めたこと」と話しています。

預かり資産の半分はSBI証券、ソニー銀行、イオン銀行など提携先から入っているとのこと。

また、2019年10月から、相場下落の局面で利用者が冷静さを失わないよう助言するメール機能を付け、ウェルスナビの運用の肝である「長期運用」の考え方を顧客に定着させる取り組みも行っています。

WealthNaviの今後の戦略

WealthNaviの事業戦略説明会が2019年10月16日に開催され、経営層が今後のビジョン「資産運用3.0」について説明しました

個人にとって最適化された資産運用プランの提案をめざす「資産運用3.0」ビジョン、老後資産の形成をサポートする「ライフプラン機能」のリリースと共に語られたのが、「AIによる資産アドバイス機能の実装」です。

今回ウェルスナビが発表した資産アドバイス機能が目指すのは「ユーザーに寄り添うAIの実現」であり、登壇者の同社執行役員 AI資産運用ラボ所長の牛山史朗氏によると、アプリを通じて得た2億件以上のトラックレコードをもとに年齢や年収、求める生活水準など利用者の属性のほか、アクセスログや相場の影響、どんな資産運用をしたいかといった志向も加味しアドバイスを行っていくといいます。

同社は、提携パートナー先も広げており、今後も、さらなる事業の拡大が期待できます。

まとめ

ということで、今日は「WealthNaviの企業分析」を行ってきました。

私自身もファイナンシャルアドバイザーとして長期投資の話をすることが多いですが、そのコンセプトを深く理解し長く続けていくことは長期投資にとってとても重要です。

この考え方がぜひ日本の皆さんに広く、深く伝わって欲しいと思っていますし、その取り組みをしているWealthNaviには頑張って欲しいなと思っているところです。

それでは今日はこれで^^