企業分析

トヨタ自動車の企業分析【フォーチューングローバル500企業の強み・ビジネスモデルを徹底解説】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

今日は「企業分析」をしていきたいと思います。

ツナモンスター
ツナモンスター
日本を代表する企業といえばトヨタ自動車だよね。
でもトヨタ自動車ってどんな強みがあって世界の人から選ばれているんだろう?
教えて!

日本を支える産業は「製造業」とよく言われます。

それくらい、今の日本も、そして高度経済成長期・戦後の日本も、「製造業」によって雇用も経済も支えられています。

そのトップにいる企業が「自動車業界トップのトヨタ自動車」です。

ということで今日は、

日本・トヨタ自動車

の企業分析をし、

  • トヨタ自動車の事業内容
  • トヨタ自動車の強み
  • トヨタ自動車の今後の戦略

を明らかにしていきたいと思います。

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トヨタ自動車ってどんな会社?

トヨタ自動車は、日本の愛知県豊田市に本社を置く

自動車製造会社

です。

説明するまでもなく、皆さんご存知の会社かと思います。

創業者は豊田喜一郎氏で、1937年に設立されました。

28ヶ国/地域に51の海外の製造事業体があり、グローバルに事業展開しています。

フォーチュン誌が毎年1回発表している、世界中の会社を対象とした総収益ランキングでは、トップ10にランクインしています。

順位企業名総売上
1ウォルマートアメリカ56兆641億円
2中国石油化工集団(シノペック)中国43兆5,499億円
3国家電網公司(ステートグリッド)中国41兆779億円
4中国石油天然気集団公司中国40兆5,669億円
5ロイヤルダッチシェルオランダ37兆6,753億円
6サウジアラムコサウジアラビア35兆2,868億円
7フォルクスワーゲンドイツ30兆2,553億円
8BPイギリス30兆2,399億円
9Amazon.comアメリカ30兆158億円
10トヨタ自動車日本29兆4,558億円

自動車業界について

世界の2大自動車市場である中国と米国で需要が怪しくなる中で、世界の自動車メーカーは急速に販売ペースを落としています。

中国、米国、欧州と世界の自動車販売の推移(出所:OICA、グラフは業界動向サーチが作成))

2009年に世界最大の新車市場となり、2008年のリーマン・ショック後の需要回復をけん引してきた中国は、前年比2.8%減の2,808万台と、3,000万の大台を前に足踏みしました。

マイナスとなるのは1990年以来、実に28年ぶりです。

2019年の販売台数ランキングは以下の通りです。

順位企業台数増減
1フォルクスワーゲン1,097万4,600台1.3%
2トヨタ自動車1,074万2,122台1.4%
3ルノー・日産・三菱自動車連合1,015万5,193‬台▲5.6%
4GM771万7,930台▲8%
5ヒュンダイ719万3,357台▲2.8%
6フォード538万6,000台▲10%
7ホンダ517万595台▲3.5%
8FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)441万8,000台▲9%
9PSA348万8,930台▲6.6%
10ダイムラー334万4,951台▲0.2%

企業別の販売実績では、2016年に初めて首位に立ったフォルクスワーゲンが前年比1.3%増の1,097万台と最高記録を更新し、4年続けてトップを維持しました。

フォルクスワーゲンの最大市場は中国であり、ほかにアメリカやロシア、欧州でも売り上げを伸ばしています。

トヨタは1,074万台(1.4%増)と3年連続でプラスとなり、2年続けて過去最高をマークしました。

2018年は世界ランキング3位でしたが、そこから順位を1つ上げる結果となっています。

このトヨタ自動車の順位には、国内と中国・欧州・メキシコでの売り上げ増加が影響していますが、主力市場としている北米では、アメリカ・カナダともにマイナスという結果となっています。

アメリカやヨーロッパでは、自動車産業は雇用の面で縮小しています。

  • ホンダはイギリスのスウィンドンにある工場を閉鎖すると発表、3,500人が仕事を失うことに。
  • ホンダはトルコの工場も閉鎖する予定。
  • 日産は、イギリスのサンダーランドにある工場でのSUV「エクストレイル」の生産を撤回。
  • ゼネラル・モーターズは2018年11月、全世界で7つの工場を閉鎖すると発表。1万4,000人が仕事を失うもしくは異動することに。
  • フォードはヨーロッパでの事業を縮小、「数千人」が仕事を失うことに。
    ジャガー・ランドローバーは1月、イギリスで5,000人を削減すると発表。

「世界の一部はすでに工業不況だ」というアナリストもいます。

トヨタ自動車の強み

日本の自動車業界全体の売上高は約69兆円です。

トヨタ自動車の2019年期の売上高は約30兆円ですので、トヨタ自動車は自動車業界の売上高の約43%を占めているということになります。

2019年3月期決算で、日本企業初の売上30兆円を達成しており、トヨタ自動車が自動車業界においても、日本の産業においても絶大な存在であることが分かると思います。

トヨタの車が売れる理由、それは

優秀な市場調査

があるからです。

人々が求めている車を調査し、その結果売れる車をつくることが出来る

これがトヨタの強みといえるでしょう。

また、トヨタは

販売の流通路が多く、トヨタ・トヨペット・カローラ・ネッツ・レクサスと5つ

あります。

これら代理店を持ち豊富な流通路を持っていれば、販売台数も増えます。

他には、販売後のアフターサービスやサポートが優秀であることも人気の理由かもしれません。

また、トヨタ自動車は、

技術的にも信頼性が高く

トヨタ車は故障が極めて少ないことで知られており、特にカローラ、ランドクルーザー、ハイラックスなどの信頼性の高さは「耐久性=トヨタ」のイメージを万国で共通にしています。

この耐久性の良さは調査でも明らかになっており、J.D. パワーが世界各国で実施した2016年自動車耐久品質調査では、トヨタはセグメント別モデルランキングで、3モデルがトップとなりました。

  • コンパクト トヨタ ラクティス
  • ミッドサイズ 同率でホンダ フィットシャトルとトヨタ カローラ
  • ミニバン トヨタ シエンタ

トヨタの自動車の耐久性の高さがよく分かると思います。

トヨタ自動車の今後の戦略

トヨタ自動車の

  • ハイブリッド車(HV)
  • 電気自動車(EV)
  • 燃料電池車

などの新しい技術による業況は好調となっています。

トヨタのハイブリット車では、プリウスやアクアなどが有名ですね。

トヨタのHV車やEV車のような、次世代自動車と呼ばれる自動車の販売実績は26.5%でした。(2015年度)

2018年の新車販売台数に占める次世代自動車の割合は「37.8%」でした。


日本政府の長期ゴール・次世代自動車普及状況より)

また、「燃料電池自動車」も登場しています。

トヨタでは燃料電池自動車として「MIRAI」を発売しています。

燃料はガソリンではなく、水素です。

燃料電池に水素と空気中の酸素を取り込み、化学反応により電気をつくり出し、クルマの動力にします。


トヨタ MIRAI 公式サイトより)

二酸化炭素がでないので環境を汚染することがありません。

現在は700万ほどしますが、200万ほどの補助金が出ます。

2018年は新車販売台数の「0.01%」ほどしか購入されていませんが、環境規制も今後厳しくなってくと思われますので、今後この販売実績は伸びてくると予想されます。

トヨタ自動車の株価

トヨタ自動車は「東京証券取引所、ニューヨーク証券取引所」に上場しています。

トヨタ株価5年チャート
TradingViewより)

2021年3月11日の終値は「8,091円」です。

最低投資金額は80万円以上と資金が必要となってしまいますが、それでも配当金が半年に1回、税引き前で約1万円もらえるのはありがたいですね。

NISAを利用すれば5年間は配当金への課税もされませんので、制度をうまく使ってみるのも良いかと思います。

まとめ:グローバル500社の中に日本の会社が入っているのは嬉しい!

ということで、今日は「トヨタ自動車の企業分析」をしてきました。

日本の企業が世界の総収入ランキングで10位に入っているのが嬉しいですよね。

年間の売上台数も近年は安定して1000万台を達成しているということで、安定感も見られますね。

それでは今日はこれで^^

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