投資の基礎知識

株式を保有すると何ができるのか解説します【配当金・値上がり益・株主総会】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

先日こんなツイートをしました。

株式投資したいと思う人は近年でとっても増えたと思うのですが、そこで質問です。

「みなさんは株式投資の『何に』メリットを感じましたか?」

ということです。

今日は株式投資をすることで

株主は何ができるのか/何を享受できるのか

を解説していきたいと思います。

  • 株式投資をしたいと思っている人
  • 今一度株式投資について勉強したいという人

はぜひ読んでくださいね。

企業の株式を保有するとできること/享受できること

「みなさんは株式投資の『何に』メリットを感じましたか?」

という冒頭の質問の答えとしては

  • 配当金を受け取ることができる
  • 株式の値上がり益を享受できる(値下がることももちろんある)
  • 株主優待を受け取れる
  • 議決権を行使できる(会社の経営に参加できる)
  • 株主総会に出席できる(会社の経営に参加できる)

などが挙げられます。

それぞれについて詳しく解説していきます。

配当金を受け取ることができる

これが株式投資をしようと思う一番のメリットかもしれません。

配当金

です。

株式を発行した企業は利益を上げると株主にそれを分配する。その分配された利益のことを指す。 株主は、「利益配当請求権」に基づき配当を受け取れ、配当起算日における株主のみが受け取れる。
配当金:コトバンクより

とあります。

つまり、配当金とは企業があげた利益を分配しているのです。

5月24日終値で、東証1部全銘柄の配当利回りの平均値は「2.10%」です。


国内の株式指標(24日):日本経済新聞より

現在銀行に預金をしたとすると、

の金利を受け取ることができます。

100万円を預金したとすると

  • 普通預金 年10円
  • 定期預金 年100円

となります。

雀の涙にもならない利金ですね。

銀行金利がこのような状況ですので、なんとか金利の高いところに資金を動かそうとするのは、当たり前の行動かと思います。

配当利回りについては「日本経済新聞の予想配当利回りランキング」などを使って調べられます。

市場や業種を限定することもできるので、好みの業種などがあれば設定してみると良いと思います。

株式の値上がり益を享受できる

これは上手くいけばの話ではありますが、基本的に「損するため」に株取引をする人はいないと思いますので、値上がり益が出る仮定で話を進めます。

値上がり益を得られる=資産が増える

ということです。

株式は市場で「相対の取引」が行われています。

よって株式の値段は「需要と供給」によって決まります。

なので、

「割安と判断されている株」
「今後市場が拡大する分野の企業の株」

などを保有し、値上がったところで売るということをやると、値上がり益を得ることができ、資産を増やすことができます。

これが2つ目のメリットです。

株主優待を受け取れる

最近はこの「株主優待が受け取れる」ということがメリットで、株式取引をやっている人が多いのではないかと思います。

株主優待とは、「企業が株主に配当金とは別に品物やサービスを提供する制度」のことです。

株主優待の内容は企業によって異なります。

食品会社は自社の食品を送りますし、量販店などは割引券などを送ります。

最近は、株主優待に関する本もたくさん出ていますのでそういう本を買ってたくさんの株主優待の種類について調べると良いと思います。

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日本経済新聞出版社
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議決権を行使できる/株主総会に参加できる

株式投資については上記の3つのメリットの方が注目されますが、本来、株主になるということは、

企業の経営に参加する

ということです。

企業のステークホルダーは

消費者(顧客)、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関

のことをいいます。

企業はこれらの全ての人に利益がもたらされるように、経営を行なっていく義務があります。

よって、その経営参加の1つの方法として

議決権を行使できる/株主総会に参加できる

という方法があります。

株主を構成員として、定款の変更、取締役・監査役の選任、会社の解散・合併など、会社の基本的事項について、株式会社の意志を決定する機関

です。

年に1回開かれています。

株主であればこの株主総会に参加することができます。

そして、同時に議決権を行使することができます。

株主の権利として、会社の経営方針などに対して決議できる権利のこと

ということで、

株主総会で決議される定款の変更や、取締役・監査官の選任などの決議に対して、「賛成・反対」を表明することができます。

せっかく株主になったわけですから、ぜひ「議決権の行使や株主総会への参加」はしてみた方が良いと思います。

わたしも保有している株の議決権は毎年行使しています。

行使の仕方が

  • はがき
  • インターネット

ですることができます。

ハガキであれば届いたハガキに「賛成・反対」の○をつけて返送するだけです。

インターネットであればはがきにQRコードが付いているので、そのコードを読み取り、「賛成・反対」のプルダウンを選んで送信するだけです。

ぜひ、株主の方はやってみてください。

まとめ:株主のメリットはたくさんある

ということで、今日は、「株式を保有するとできること」を解説してきました。

値下がりなどを考えなければならないなどのデメリットも時にはありますが、株主にはメリットも多いです。

ぜひ、みなさんも「株主投資」始めてみてくださいね。

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