投資の基礎知識

特別買い気配・特別売り気配について徹底解説!

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

株式投資をするみなさんは時々こんな板を見たことはありませんか?

買い気配の板のところに「特」というマークがついていますね。

これは何を意味するのでしょうか。

これは株式を売買する上では重要なマークで、
このマークがついていると「特別買い気配」の状態になっているということを意味します。

逆に、このマークが売り気配の方についていた場合は、
「特別売り気配」の状態になっているということを意味します。

ということで今日は

特別買い気配と特別売り気配

について解説していきます。

  • 特別売買い/売り気配について知りたい人

な人はぜひ読んでくださいね。

特別買い気配とは

特別買い気配とは、

大量の買い注文に対して売り注文がない状況などにおいて、更新値幅内に呼び値のない場合、
金融商品取引所は気配表示を出し、特別に呼び値の周知を図る。このことを特別買い気配という。

と説明されています。

株式売買は市場を介して相対取引で行われています。

売りたい人と買いたい人が十分居るから取引が成立しているわけです。

しかし、

  • 注目の新商品発売
  • 開発のニュースリリース
  • 社会現象に関連している

などの理由により企業に注目が集まると

その企業の業績が上がるのではという予測から株価が上がると予測できますね。

それにより大量の買い注文が出ると、
需要と供給のバランスが崩れ、需要が多くなります。

そうなると、相対取引を成立させるための十分な売り注文がないために、
「特別買い気配」という気配表示になり、表示が出ている間は売買が停止されます。

つまり、先ほど図で言うと、

「1,112円で売りたい人と買いたい人が31,700株と41,200株」

と表示されています。

買いたい人が急激に増えたために売りが足りていないので、
一度取引がストップしているということです。

そのまま買い注文が旺盛になれば、市場が引けるまで売買が止まることもありますし、
売り注文が十分に増えてくれば、取引は再開されます。

特別売り気配とは

次に特別売り気配とは

大量の売り注文に対して買い注文がない状況などにおいて、更新値幅内に呼び値のない場合、金融商品取引所は気配表示を出し、特別に呼び値の周知を図る。このことを特別売り気配という。

と説明されています。

特別買い気配の逆と覚えれば大丈夫です。

  • 業績の下方修正
  • 事業の撤退

などのニュースが出ると、株価が下がるかもしれないと予測できるため、
「売り」の注文が大量に出てきます。

大量の売り注文が出ると、
需要と供給のバランスが崩れ、供給が多くなります。

そうなると、相対取引を成立させるための十分な買い注文がないために、
「特別売り気配」という気配表示になり、表示が出ている間は売買が停止されます。

特別売り気配になると売りが売りを呼ぶこともあり、
数日間株価が下落する、または乱高下を繰り返すなど注意が必要となってきます。

特別買い気配/売り気配の銘柄は注意して取引しよう

「特別買い気配/売り気配」になった銘柄はその状態である限りは取引が成立しませんが

ずーっと取引が成立しないわけではなく、
買い気配であれば値段が上がるにつれ、売り気配であれば値段が下がるにつれ、
需要と供給の均衡が取れるようになるので、取引が再開します。

投資初心者さんに気をつけていただきたいのは

取引が再開したとしても焦って買い注文を入れたり、売り注文を入れたりしないようにしましょう

ということです。

一度取引が「特別買い気配/売り気配」によってストップした銘柄は、
取引が再開した時は株価が乱高下しやすいです。

株価はある程度上がったら必ず売りがきます。

「特別買い気配だから」といって安易に買い注文を入れてジャンピングキャッチして、
株価が下がってしまって逃げ遅れる

なんてことにもなりかねません。

特別売り気配の場合も、
「もう十分に株価が下がって割安だろう」と思って買い注文を入れたら、
もっと下がって結局すぐに損になってしまった

ということもあるでしょう。

「特別買い気配/売り気配」の銘柄の取引は注意するようにしましょう。

まとめ:特別買い気配/売り気配には注意しよう

ということで、
今日は特別買い気配/売り気配について説明してきました。

特別買い気配/売り気配担っている株は、
株式市場で注目の集まっている株のため、
取引には細心の注意を払って行うようにしましょう。

それでは、今日はこれで^^