企業分析

スペースX/spacexの企業分析【ユニコーン企業の強み・ビジネスモデルを徹底解説】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

ツナモンスター
ツナモンスター
最近、宇宙開発やロケット開発のニュースをよく見るよね。
アメリカにユニコーン企業の会社で注目されている会社があるみたい。
なんかその会社は設立した人も有名?
どんな会社でどんな強みがあるのか教えて!

経営者として有名なイーロン・マスク氏が設立した「スペースX」。

今日ユニコーン企業としても注目され、その技術力にも定評があります。

今日は、

アメリカ・スペースX

の企業分析をし、

  • スペースXの事業内容
  • スペースXの強み
  • スペースXの今後の戦略

を明らかにしたいと思います。

スペースXってどんな会社?

スペースXは、

ロケットや宇宙船の開発、打ち上げといった宇宙輸送

をしている会社です。

スペースXは通称で、

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(Space Exploration Technologies Corp.)

が会社名です。

みなさん「ロケット」はご存知ですよね。

これですね。

2002年に決済サービスベンチャー企業PayPalの創設者、イーロン・マスクにより設立されました。

スペースXはユニコーン企業としても注目されており、その企業価値は35兆円を超えています。

企業名 企業価値($B) 兆円 業種
1 Toutiao (Bytedance)/トウティアオ(バイトダンス) 75 79.50 中国 AI
2 Didi Chuxing/ディディ 56 59.36 中国 交通手段
3 JUUL Labs/ジュールラボ 50 53 アメリカ 電子タバコ
4 SpaceX/スペースエックス 33.3 35 アメリカ 宇宙輸送
5 Stripe/ストライプ 35.25 37 アメリカ フィンテック
6 Airbnb/エアビーエヌビー 35 37 アメリカ フィンテック
7 Kuaishou/快手 18 19 中国 モバイル
8 Epic Games/エピックゲームズ 15 16 アメリカ ゲーム
9 DJI Innovations 15 16 中国 ハードウエア
10 Grab/グラブ 14.3 15 シンガポール 交通輸送

また、革新的なテクノロジーやビジネスモデルを持つ企業のランキングである「MITテクノロジーレビュー」が発表する「賢い会社トップ50」にも選ばれており、

その技術力や開発力は多方面から注目されています。

企業名 事業内容
1 NVIDIA (米) 半導体の製造開発
2 Space X (米) ロケット開発
3 Amazon (米) EC・クラウドサービスの提供
4 23andMe (米) 遺伝子検査の実施・レポート販売
5 Alphabet (米) 検索エンジン・クラウドコンピューティング
6 iFlytek (中) 音声認識システムの開発
7 Kite Pharma (米) バイオ医薬品の研究開発
8 Tencent (中) メッセージアプリ・オンラインゲーム開発
9 Regeneron (米) バイオ医薬品の研究開発
10 Spark Therapeutics (米) バイオ医薬品の研究開発

イーロン・マスクについて

みなさん「イーロン・マスク」という人物をご存知ですか?

自動車のテスラの共同設立者およびCEO

といった方がわかる人も多いかもしれません。

日本ではあまり見ませんが、アメリカでは所有者が多い自動車の企業です。

このイーロンマスク氏は、

  • 決済システムのペイパル
  • 自動車のテスラ
  • ロケットのスペースX

を作っており、

2016年12月、フォーブスの世界で最も影響力のある人物ランキング21位に選出

されています。

アメリカの起業家として、また世界を変えるプロダクトを作り出す人として、有名な方です。

そして、そのような方が作った企業として注目されているのが「スペースX」というわけです。

スペースXの強み

「有名起業家が作った会社である」ということは、この会社の強みであることには違いませんが、

他にもこの会社には強みがあります。

それが、

スペースX社は、ロケットの再利用という構想を掲げて宇宙開拓に革命をもたらしてきた

という取り組みです。

ほとんどのロケットは複数の段に分かれており、その力で人工衛星や乗員カプセルなどの積載物を宇宙に運んでいる。
通常、各段は燃料がなくなると切り離されて地球に落下する。
多くの場合、これを安全に再利用することはできなかった。(参考記事:「【動画】潜入ルポ、ソ連のスペースシャトル」)

しかし、スペースX社は2008年以降、ファルコン9ロケットによって数々の「宇宙飛行初」を成し遂げてきた。
その中の一つが、ロケットの段の回収と再利用だ
すなわち、航空会社がフライトのたびに新しい飛行機を作っていないように、打ち上げのたびに新しいロケットを作らないようにしようということだ。

ロケットの再利用は、宇宙旅行のコストダウンの鍵となる。
スペースXの最新ロケット、ここがスゴイより

これをすることによって、他社とどれくらいコストに差が出ているのでしょうか。

スペースX社は、ファルコンヘビーの打ち上げにかかる最低限のコストは9000万ドルほどとしている。
一方、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社のデルタIVヘビーというロケットは、ファルコンヘビーの半分ほどの積載量であるにもかかわらず、1回の打ち上げに少なくとも3億5000万ドルが必要となる。

 

スペースX ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社
コスト 9000万ドル 3億5000万ドル
積載量 スペースXの半分

既存の会社よりも3分の1以下のコストとは脅威ですね。

内閣府の発表している「我が国の将来宇宙輸送システムに関する動向」でも、

使い切りのロケットと再利用のロケットはかかるコストが大幅に違う

ことが指摘されており、

更なるコスト削減が見込まれれば、宇宙輸送需要は飛躍的に拡大する

と想定されています。

スペースXにはこのような「再利用のできるロケットを作っている」という強みもあり、

初テストが行われる前にもかかわらず、複数の会社がスペースX社との契約を結んでいる
今後、サウジアラビアの通信衛星アラブサット6aや、インマルサット社、ビアサット社といった民間企業の衛星がこのロケットを使って打ち上げられる予定だ。

さらに、スペースX社は米空軍と1億6000万ドルの契約を結んでおり、超精密原子時計や地球の大気を観測する衛星網など、さまざまな衛星を打ち上げることにもなっている。
(参考記事:「【解説】月周回旅行、スペースXの実現力は?」)

2002年に作られた会社でありながら、
すでに様々な会社との契約を結び、宇宙輸送事業会社としての役割はどんどん大きくなっています。

スペースXと他社のロケットの比較

スペースX社のファルコンヘビーと、積載物や乗員の軌道への投入に成功したいくつかの重量級ロケットの比較が
スペースXの最新ロケット、ここがスゴイ:ナショナルゲオグラフィック」に載っています。

再利用のできるロケットを開発するスペースXが打ち上げに成功し続ければ、宇宙輸送の市場拡大が見込めますし、
「宇宙空間のまだ実現していない利用/新しい利用」もされると考えられます。

まとめ:宇宙開発は市場拡大の可能性が大きい事業

ということで
今日は「スペースX」について説明してきました。

宇宙に存在する物質の5%しかまだ開発できていなかったり、宇宙には限られた人しかいけなかったり、
まだまだ未知の領域が多い宇宙ですが

これから様々な開発が行われればそれを行う会社の業績も上がってくることでしょう。

ぜひ今後のニュースなどに注目してみてください。

それでは今日はこれで^^