企業分析

megvii/メグビー/旷视科技の企業分析【中国企業の強み・ビジネスモデルを徹底解説】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

この記事では「企業分析」をしていきます。

ツナモンスター
ツナモンスター
顔認証ですごい会社が中国にあるって聞いたよ!
なんか警察もその技術で犯罪者を逮捕しているんだって?
これからそういう世の中が来るよね。
その企業について詳しく教えて!

顔認証のFace++で知られる北京拠点の人工知能スタートアップであるMegvii。

顔認識システムのプラットフォームFace++には、これまでに1億人以上の顔が登録されており、彼らのオープンプラットフォームを使用するアプリケーションやプロダクトの数は15,000件以上存在するとされています。

今日は

中国・Megvii(Face++)

の企業分析をし、

  • Megvii(Face++)の事業内容
  • Megvii(Face++)の強み
  • Megvii(Face++)の今後の戦略

を明らかにしていきたいと思います。

メグビー/MEGVII/旷视科技ってどんな会社?

「メグビー/MEGVII」「顔認証技術の開発」をしている会社です。

2011年に、北京の清華大学出身のイン・チー氏が大学の同級生2人と立ち上げました。

顔認識に人工知能をはじめて搭載した企業であるといわれており、今注目のスタートアップ企業です。

このメグビーが提供する顔認証システムが「Face++」といい、2017年、中国公安はFace++の技術で5,000人以上の逃走犯を逮捕したと報道されています。

北京の警察での導入実績に加え、複数の大手銀行や、アリババ系の決済サービスのアリペイ、配車サービス大手の滴滴出行(Didi)なども、認証システムにFace++を導入しています。

顔認証技術の市場について

世界の顔認識市場は、2023年までのCAGR (複合年間成長率) で、13%の成長が予測されています。

調査会社のリサーチステーションによると、17年の市場規模は40億5,000万ドル(約4,500億円)で、22年には77億6,000万ドル(約8,640億円)とほぼ倍増する見通しです。


【経済インサイド】世界最高の「顔認証システム」を東京五輪で採用 NEC復活の起爆剤となるか:産経新聞より作成)

顔認証システムの市場の拡大とともにメグビーの業績も伸びていくことが予想されます。

Megviiの技術と強み

Face++は83ものデータポイントを使って顔の認識を行う点が特徴です。

その精度はすでに99%を超えているとのことです。

Megviiの最大の顧客の一つが、世界最大の人口を抱える中国政府です。

Face++は中国全土に設置された1億7,000万台以上の監視カメラ映像を解析し、個人の行動を把握しています。

Megviiの今後の戦略について

Megviiは、物流やスマートフォン、スマートシティを今後の成長領域とみなしています。

今年1月、MegviiはAIを搭載したロボットや物流オペレーションシステムなどのテクノロジー開発に向け、2億9600万ドルを注ぐとアナウンスした。この動きに備えて同社は昨年、非公開の金額で北京のロボット企業Ares Robot Technologyを買収していた。

中国政府の監視カメラを支えるAI企業、メグビーを生んだ31歳:Forbeジャパンより

「顔認証システム×物流」
「顔認証システム×スマートフォン」
「顔認証システム×スマートシティ」

となれば、様々な分野の企業との提携も見込まれます。

「顔認証システム×スマートフォン」でいえば、すでにappleのiPhoneの最新機には「顔認証システム」が採用されていますね。

ということは、これからもどんどん成長することが予測できます。

Xilinxでは、メグビーの技術とこれからの戦略について、動画でわかりやすく解説しています。

創業者が語っていますのでぜひ見てみてください。

日本語字幕がついています。

▶︎Megvii 社の顔認証技術「Face++」: Powered by Xilinx (日本語字幕)

Megviiの株価について

Megviiの株式は上場していません。

しかし、IPOが噂されています。

ぜひニュースは注目してみると良いと思います。

まとめ:顔認証システムで世の中が変わる

ということで今日は「メグビーの企業分析」をしてきました。

顔認証システムが世の中に導入されると痴漢や盗難などの犯罪は抑止される効果がある一方、監視されているのは嫌という人も出てきそうですね。

それでは今日はこれで^^