企業分析

Google/Alphabetの企業分析【MITテクノロジーレビュー賢い会社50企業の強み・ビジネスモデルを徹底解説】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

ツナモンスター
ツナモンスター
今や「ググる」なんて言葉ができるくらい、分からないことがあったら、Googleで調べたら何でも分かる時代だよね。
でもGoogleって検索事業以外にやっていることってあるの?
どんな分野で稼いでいるんだろう?
詳しく教えて!

日本の検索エンジンはほとんど「Google」によってされているくらい、日々の生活に欠かせない存在となっている「Google」

今日は、

アメリカ・Googleの親会社であるAlphabet

の企業分析をし、

  • Google/Alphabetの事業内容
  • Google/Alphabetの強み
  • Google/Alphabetの今後の戦略

を明らかにしたいと思います。

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Alphabetってどんな会社?

Alphabetは「検索エンジン・クラウドコンピューティング」の会社です。

「Alphabet」というとあまりピンとこないかもしれませんが、傘下にはみなさんが毎日1度はお世話になっているかもしれないサイトを運営している会社があります。

それが、

Google

です。

1998年、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの2人がスタンフォード大学博士課程在籍時に会社設立

をしています。

もともとは「Google」という名前で上場していた会社ですが、2015年に持ち株会社「Alphabet」(アルファベット)を立ち上げ、その傘下にドライバーレスカー事業などのベンチャー事業をぶら下げ、広告事業を軸とするグーグルと並列な関係にするという経営組織再編を行いました。

そのために、株式や会社の話をするときは「Google」という名前よりも「Alphabet」の名前が使われるようになっています。

Googleの事業内容と強みについて

Googleの事業は、

  • Google
  • YouTube
  • Android
  • アプリ
  • クラウド
  • Google Play
  • ハードウェア

など多数あります。

Googleより)

どれもみなさんが身近に利用しているサービスばかりではないですか?

分からないことがあったら「Google検索」
移動中に「YouTube」で動画視聴
携帯は「Android」を使用
データは「Google Drive」に保存

など、Googleの提供するサービスは私たちのいたるところに存在しています。

特に「日本の検索エンジンの市場」については、7割以上のシェアをGoogleが獲得しています。

statcounterより筆者作成)

日本ではまだYahoo! JAPANが一定の存在感を示すものの、実はYahoo! JAPAN検索は内部的にはGoogleの検索エンジンを利用しているのでGoogleの実質的なシェアは日本でも90%を超えています。

というわけで、Googleの検索エンジンは中国やロシアなど一部の国を除き、世界で90%のシェアを占めています。

また、Googleは、2006年に16億5,000万ドルでYouTubeを買収しました。

「YouTuber/ユーチューバー」という職業名ができるくらい、現在は「動画」で情報を得たり、娯楽に供する時代になりました。

よって、

活字検索エンジンの「Google」
動画共有サービスの「YouTube」

が今のAlphabetの収益の柱となっています。

Googleの売上構成比

Alphabetは、売上の多くを広告に頼っており、YouTubeを含むさまざまなコンテンツの広告売上高は、全体の70.4%に及びます。

従来の広告依存によるGoogleの売上構造は変わっていないものの、以前は90%以上が広告の売上だった。
最近では、Google Play、「Google Home」といったハードウェアなど広告以外の売上が増加している。
年々少しずつだが広告以外の売上が増加しており、Googleの収益構造が着実に変わろうとしている。

Google、2018年は約15兆円の売上:視覚障碍者向けアプリ提供「全ての人々が情報にアクセスへ」より

グラフを見て通りですし引用でも書かれている通りですが、グーグルの収益源のほとんどが

広告収益

です。

YouTubeを見ている時に途中に入っていくる広告がありますよね。

あの広告枠に「広告を載せてたい」という会社がGoogleにお金を払うことで、広告枠に広告を載せてもらうことができます。

YouTube以外にも色々なサイトの色々なところに広告が現れますよね。

あれは表示される会社がGoogleにお金を払って、広告を載せてもらっているのです。

このお金こそがGoogleの収益です。

以前は9割以上がこの「広告収益」による売上でしたが、現在では他の事業での売上も上がってきているため、7割ほどが「広告収入」という売上構成比になっています。

広告業界について

世界の広告費は年々増加しています。

2020年の世界の広告費成長率3.9%、2021年は同3.3%と予測され、2020年で11年連続の成長となり、総広告費は過去最高を更新し、6,154億ドルになるといわれています。

媒体別でみると、デジタル広告費の成長率は2019年に11.2%となり、世界の総広告費に占める構成比は4割超えています。

2020年にも10.5%の成長を予測しており、その結果、デジタル広告費の構成比は45.7%となる見通しで、2021年には48.3%と構成比で5割に迫ると言われています。

デジタル広告に強味を持つGoogleにとってはこの成長率は追い風になると思われます。

Alphabetの今後の戦略

売上高の70%以上を広告に頼っているAlphabetですが、上記の通りGoogle以外にも

  • “Google Cloud”といった企業向けのクラウドサービス
  • “Alpha Go”(AIによる囲碁ソフト)で広く知られるようになった“Google Home”などのAIサービス
  • 自動運転車

まで事業を拡大しています。

その中でも、自動運転事業の「Waymo」は、自動運転技術の開発競争においてトップに立っています。

Waymo社は、2009年にグーグルが始めた「自動運転開発プロジェクト(Google Self-Driving Car Project)」が発展して、2016年12月に分社化して誕生した企業です。

Googleの親会社アルファベット傘下で自動運転車を開発しているWaymoが2018年末に世界初の自動運転配車サービスを開始してから、2019年には自動運転車の生産能力を2倍に高めるための工場建設や、自動運転の安全性を高める上で最重要であるセンサーの販売をはじめるなど、他社に先駆けて自動運転の拡大に向けた次のレベルへと駒を進めています。

また、米国の当局からレポートや調査会社によるレポートでも、2019年に入ってから軒並みランキング1位を奪取しており、安全性でも技術面でも高い評価を得ています。

グーグルの自動運転Waymoが大きくリード。自動運転開発競争に終止符か。より

2020年3月には「シルバーレイク(Silver Lake)」、「カナダ年金制度投資委員会(Canadian Psnsion Plan Investment Board)」、「ムバダラ社(Mubadala Investment International)」など外部からの出資を受け入れました。

個々のサービスによっては赤字が出ているものの広告収益以外の収益もGoogleの売上に占める割合が増えてきているところであり、Googleの売上はこれからも伸びていくと予測できるでしょう。

Alphabetの株価について

Alphabetの株はニューヨーク市場に上場しています。

TradingViewより)

まとめ:広告収益以外の成長が楽しみです

ということで、今日は「Google/Alphabet」について説明してきました。

私もブログでお世話になっていますしぜひ保有したい株の1つです。

それでは今日はこれで^^

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