こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。
この記事では「企業分析のまとめ」をしていきます。
フォーチューンのグローバル500社のトップ10
の企業分析をまとめて見れます。
世界で最も売り上げを上げている会社のテクノロジーとビジネスモデル、事業内容
まとめて理解していきましょう。
Contents
フォーチューンのグローバル500社ランキング トップ10はこちら
さて、フォーチューンのグローバル500社ランキング トップ10は以下の通りです。
順位 | 企業名 | 国 | 総売上 |
1 | ウォルマート | アメリカ | 56兆641億円 |
2 | 中国石油化工集団(シノペック) | 中国 | 43兆5,499億円 |
3 | 国家電網公司(ステートグリッド) | 中国 | 41兆779億円 |
4 | 中国石油天然気集団公司 | 中国 | 40兆5,669億円 |
5 | ロイヤルダッチシェル | オランダ | 37兆6,753億円 |
6 | サウジアラムコ | サウジアラビア | 35兆2,868億円 |
7 | フォルクスワーゲン | ドイツ | 30兆2,553億円 |
8 | BP | イギリス | 30兆2,399億円 |
9 | Amazon.com | アメリカ | 30兆158億円 |
10 | トヨタ自動車 | 日本 | 29兆4,558億円 |
日本のトヨタ自動車が10位に入っており、ついにトップ10はアメリカの企業より中国の企業が数が多く入るようになりました。
ウォルマート/Walmart
ウォルマートとは、
世界最大のスーパーマーケットチェーン
です。
サム・ウォルトンが1945年にアーカンソー州ニューポートにベン・フランクリン雑貨店を開いたことに始まり、子会社などを活用し現在、世界15ヵ国に事業展開しています。
ウォルマートは全米に約5,000店舗存在し、各店舗から5マイル以内に住んでいる人の数はトータルで全人口の3分の2を超えます。

これに、配送センターや新施設を合わせて次世代型のフルフィルメント・ネットワークを構築しようとしています。
郊外に進出したドミナント戦略とそれによるサプライチェーンの効率化、その上で規模の大きさを強みにした薄利多売
のことで、この戦略により世界最大の小売店となった企業となりました。
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中国石油化工集団公司/シノペックグループ
シノペックグループとは、
中国の国営企業で石油大手
の会社です。
中国石油天然気股份有限公司、中国海洋石油有限公司とならぶ、中国国内の三大石油会社の1つです。
傘下の「中国石油化工股份有限公司(シノペック)」は石油・天然ガスの探査・採掘、精製、運輸、販売、および石油化学製品、化学繊維、化学肥料などの製造・販売など、石油事業の川上から川下に及んでいます。
中国石油化工集団は石油精製やガソリンスタンドなど下流部門に強みを持ちますが、石油開発などの上流部門が弱いです。
そのため、近年では、世界資源大手のスペイン・レプソルYPFの株式20%の取得したりし、手薄な上流部門の強化を行なっています。
こうした経営行動により、中国国内の石油・ガスの探査および生産事業は安定し、原油の上流生産を活性化させ、天然ガス生産を効率的に拡大した一方、効率改善によって単位当たり総生産コストを削減しました。
厳しい競争の中でもグループは生産と販売部門の強力を深めたため、石油製品の国内販売も増加しています。
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国家電網公司/ステートグリッド
世界最大の電力会社
です。
従業員は100万人近く、顧客は11億人にも達する、太陽光発電や風力発電といった新エネルギーの設備容量も世界一の会社です。
ステート・グリッドはブラジルに海外で初めて(そしていまも唯一)の超高圧送電設備を建設し、すでに当地最大の電力配送会社です。
国際市場での交渉経験もあります。
また、オーストラリア、ギリシャ、イタリア、フィリピン、ポルトガルでも送電会社への投資を急増させています。
一方、エジプト、エチオピア、モザンビーク、パキスタンでは大規模プロジェクトを進めており、その他の欧州の公益会社の株式取得も継続しています。
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中国石油天然気集団公司/CNPC
CNPCは
原油・天然ガスの生産と供給、および石油化学工業製品の生産・販売において中国最大の規模を誇る会社
です。
中華人民共和国の国有企業の1つです。
「中国石油天然気(ペトロチャイナ)」は主要な子会社です。
事業再構築の過程で、中国国内の資産や事業のほとんどをペトロチャイナに分割・民営化しています。
メジャーズや産油国が評価するCNPCの強みとして
「資金力、マンパワーによる機動力・コスト 削減力、豊富な操業実績やリスク許容度」
が挙げられます。
また石油天然ガス需要創出余力のある中国市場への期待からCNPCに接近する企業や産油国も多いです。
世界的に石油産業の人材不足が懸念されるなか、大量の技術陣を擁するCNPCのマンパワーは今後大きな強みとなるとも言われています。
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ロイヤルダッチシェル
ヨーロッパ最大のエネルギーグループ
です。
ロイヤル・ダッチ・シェルの事業は、垂直統合で行っており、探鉱 、生産、輸送、精製、販売までの事業を一括でしています。
また、事業の多角化を早くから行っており、石油事業、ガス事業、石炭事業、化学事業、原子力発電事業、金属事業など様々な事業を保有しています。
ロイヤルダッチシェルの強みは
液化天然ガス(LNG)分野
です。
2018年12月期決算も、原油や液化天然ガス(LNG)の値上がりで、資源開発を担う上流分野の採算が大きく改善しています。
2015年には、英同業大手のBGグループを470億ポンド(約8兆4000億円)で買収しており、強みを持つ液化天然ガス(LNG)などの成長分野への投資を行なっています。
BGはオーストラリアや東アフリカのLNG事業や、ブラジル沖の大水深油田の開発を手がけています。
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サウジアラムコ/Saudi Aramco
サウジアラムコは
サウジアラビア王国の国有石油会社
です。
保有原油埋蔵量、原油生産量、原油輸出量は世界最大です。
サウジアラムコのサウジアラビアにおける国内事業としては、探査、原油・天然ガスの生産と加工、精製、ガス分別、石油化学製品の製造、石油製品とガスの国内顧客への販売などがあります。
ガソリン、ディーゼルなどの製品を国内の顧客や消費者に供給するために、国内で3つの製油所を所有・運営しており、現在さらに4ヶ所目を建設中です。
また、国内において、国際パートナーと共同で5つの製油所の運営に参加しており、そのうちの4ヶ所は総合的化学品製造能力を備えています。
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フォルクスワーゲン/ Volkswagen
フォルクスワーゲンは
ドイツに本社を置く自動車製造会社
です。
商号はドイツ語で「国民車」を意味します。
最近は高級SUVのトゥアレグや、Fセグメントに属する高級セダンであるフェートンなどを発売し、商号そのものの国民車メーカーから、高級車も手がけるブランドへと変貌を図っています。
フォルクスワーゲンは実に12ものブランドを傘下に抱えています。
それこそが、フォルクスワーゲンの強みです。
そのブランドの中には、
アウディ・ポルシェ・ベントレー
など、
車が好きな人であれば誰でも一度は憧れたことがあるであろう高級外車の名前が連なります。
売上台数・売上高」はともにフォルクスワーゲンであるものの、「営業利益」となるとアウディやポルシェの方が高くなります。
これは、フォルクスワーゲンの収益源は最大ブランドのフォルクスワーゲンではなく、ポルシェ・アウディなどの高級車ブランドだということを意味します。
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BP
BPは
エネルギー関連事業を展開する多国籍企業
です。
民営化で進められた垂直的統合により、石油や天然ガスの探鉱(シュルンベルジェと連携)から採掘、輸送(パイプラインふくむ)、石油精製、小売まで一括で行います。
国際石油市場において独占的な価格決定権を持っていたセブンシスターズのうちの1社で、上場会社の中での生産量はエクソン、ロイヤルダッチシェルに次いで3位、確認埋蔵量ではエクソンに次いで2位と押しも押されぬ地位を築いています。
ただ、サウジアラムコなどの非上場企業を含めると世界で11位の生産量になります。
天然ガスの生産とそれを利用した発電事業、再生可能エネルギーとしての太陽光発電・風力発電、石油化学製品の製造・販売も手がけていています。
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Amazon.com
Amazon.comは
ECサイト・クラウドサービスの提供
です。
みなさんも1度はサービスを使ったことがある会社なのではないでしょうか。
日本では「Amazon=インターネット通販サイトの運営会社」というイメージが大きいかもしれませんが、実は最近は様々な事業を行っています。
主な事業を挙げると、
- Amazon.comの運営(直販・マーケットプレイス)
- AmazonPrimeの会員サービス
- AWS
- その他(広告)
となります。
そして、最近のAmazonの収益で好調なのは、
AWS事業
です。
「AWS事業とは何か?」を解説していきますと
AWSとは「Amazon Web Services」の略で、
Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス
です。
仮想サーバーやストレージサービスの提供
を行っています。
在庫などを抱える可能性のあるECサイト事業より、AWSは在庫や原価の概念が少なく利益率が高くなることからAWS事業はAmazon.comのドル箱事業となっています。
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トヨタ自動車
日本の愛知県豊田市に本社を置く自動車製造会社
です。
28ヶ国/地域に51の海外の製造事業体があり、
日本の自動車業界全体の売上高は約68兆円です。
トヨタ自動車の2018年期の売上高は約29兆円ですので、トヨタ自動車は自動車業界の売上高の約42%を占めているということになります。
トヨタ自動車は日本の産業においても絶大的な立ち位置にいることがわかるかと思います。
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まとめ:小売で総売上トップはすごい!エネルギーは儲かる
ということで、今日は「フォーチューンのグローバル500社のトップ10の企業分析」をまとめてきました。
トップ10を全て調べてみるといかに小売企業で総売上トップを続けているウォルマートがすごいこと、エネルギー企業は儲けられる体質であることがわかりました。
そして、トップ10に入ったトヨタにはぜひこれからも頑張って欲しいですね。
では、今日はこれで^^