この記事では「企業分析のまとめ」をしていきます。
日本のフィンテック企業
の企業分析をまとめて見れます。
今注目されている日本のフィンテック企業の戦略や強み
をまとめて理解していきましょう
Contents
日本のフィンテック企業の企業価値ランキングはこちら
企業名 | 企業価値(億円) |
freee | 679 |
origami | 417 |
WealthNavi/ウェルスナビ | 390 |
フィナテキスト ホールディングス | 342 |
五常・アンド・カンパニー | 337 |
Paidy | 307 |
お金のデザイン | 270 |
freee
freeeは、
小企業を初めとした法人・個人事業主向けの、事務管理を効率化するためのSaaS型クラウドサービスを開発、運営
をしている会社です。
(freee公式サイトより)
個人事業主の方は、確定申告を自分でやる必要がありますね。
その事務管理を簡単にするサービスなどをクラウド上で提供しています。
2018年3月には、100万もの事業所が利用し、クラウド型の会計ソフトの中ではシェアはナンバーワンです。
freeeは現在3つの事業を行っています。
- 日々の会社経営をサポートする「クラウド会計ソフト freee」
- 会社設立を簡単にする「会社設立 freee」
- 会社の給与事務や人事労務手続きなどがワンクリックになる「クラウド給与計算ソフト freee」
中でも、「クラウド会計ソフト freee」は、freeeが最初に始めた事業であり、クラウド型の会計ソフトの中ではシェアはナンバーワンで、会計処理を自動化するというものです。
この会計ソフトを
- 誰でも簡単に使える
- 自動で会計帳簿がつけられる
ものに変えたことが、freeeのクラウド会計ソフトの強みとなりました。
自動で入ってくる明細データを確認して、クリックしていくだけで会計帳簿が作れるのが大きな特長です。
詳しい企業分析はこちらからどうぞ。

Origami
Origamiは、
モバイル決済手段を提供
している会社です。

(Origami公式サイトより)
LINE Payと並んで国内で最初期からサービスを提供しているのがOrigamiです。
LINE Pay・d払い・楽天ペイは、メッセンジャー・携帯電話・EC等を背景とした顧客基盤をベースに、
更なるデータ取得と自社サービス拡充の入口として決済を押さえようとしていますが、
Origamiは決済以外のビジネスをベースとした顧客基盤を持たない企業です。
あらゆる場面でOrigamiPayが使える環境を準備することで利用を拡大し、そのデータを活用した金融サービスを提供して収益を上げるモデルを想定しています。
この基本戦略は、一見他のQR決済事業者と大きく変わらないようであるが、オープンな仕組みを他の事業者に提供できるという点が、他社との差別化となりうる部分である、とのこと。
2019年9月27日、東京都内で開催された「Origami Pay Conference 2019」では、融資、投資、保険といった金融サービスを提供する「Origami Financial Services(ファイナンシャル・サービス)」を設立したと発表。
今回発表した新たな金融サービスは、Origami Payだけではなく、協力先のアプリでも同様に、金融商品を提案できる仕組みとなっています。
また、2020年1月23日に、メルペイは1月23日にOrigamiの子会社化することを発表しています。
メルペイはOrigamiの全株式を取得し、2月25日をめどにメルカリグループの一員となります。
今後の展開が楽しみですね。
詳しい分析は、こちらの記事をご覧ください。
https://723to.com/about-origami/ウェルスナビは、日本の
ロボアドバイザーによる個人資産運用サービスである「WealthNavi」を提供
している会社です。
(ウェルスナビ公式サイトより)
長年、「資産運用」といえば、「証券会社に相談に行く」という時代が続いていました。
しかし、近年ではネット証券の台頭により、自ら資産運用の方法を考え実施する人が増え、AI・人工知能の発達により、「ロボアドバイザー」も登場しています。
「資産運用の選択肢」が広がったことで、資産運用に興味を持つ人も増えています。
ウェルスナビも、ロボアドバイザーによる個人資産運用サービスでは、同社の投資判断で顧客資産を株式や債券など世界11,000銘柄の上場投資信託(ETF)で運用しています。
スマートフォンで6つの質問に答えるだけで、個人のリスク許容度に合った運用プランを提案、自動で取引ができるのがウェルスナビです。
(ウェルスナビ公式サイトより)
以上の質問に答えると、以下のような結果が表示されます。
(ウェルスナビ公式サイトより)
質問から「個々人のリスク許容度」を判定し、そのリスク許容度に合致するようなポートフォリオで運用を自動的に行っていくサービスです。
その他、詳しい企業分析はこちらからどうぞ。

フィナテキスト/FINATEXT
金融サービスの開発やビックデータ解析を手掛ける
ベンチャー企業です。
(フィナテキストホールディングス公式サイトより)
みなさんの身近なところでは、
翌日の株価をみんなで予想し、投資を練習するコミュニティアプリ「あすかぶ!」や、手数料0円のコミュニティ型株取引アプリ「STREAM(ストリーム)」を提供しており、
投資へのハードルを低くし、誰しもができる投資環境をつくることを目指しています。
フィナテキストの主な事業は以下の3つです。
- 金融“サービス”開発事業・・・ユニークな金融情報/コンテンツ提供
- ビッグデータ解析事業・・・「ビッグデータ経済解析プラットフォーム」を展開し、グローバルの経済指標や企業活動を、より正確に、かつリアルタイムに配信するアナリティクスサービスを金融機関(投資銀行、ヘッジファンド)や政府などに提供
- 証券サービスプラットフォーム事業・・・個人投資家に新たな価値を提供する次世代証券サービスを展開
証券サービスプラットフォーム事業の具体的なプロダクトとしては、
証券システムインフラであるBaaS(Brokerage as a Service/バース)構想を基盤に、従来型の株式委託手数料ゼロを実現した新たなビジネスモデルを創造する株取引アプリ「STREAM」を展開しており、2017年3月に子会社、株式会社スマートプラスを設立して証券事業を展開しています。
その他詳しい企業分析はこちら。

五常・アンド・カンパニー
マイクロファイナンス事業
を営んでいる会社です。
現在、カンボジア・スリランカ・ミャンマー・インドの4カ国で、マイクロファイナンス事業を営むグループ会社を通じて30万人以上の主に女性の個人事業主に金融サービスを提供しています。
「全ての人に金融アクセスを」という理念を掲げており、
2030年までに民間版の世界銀行をつくり、ほぼ全ての途上国で1億人以上に金融アクセスを提供し、金融アクセスを人類にとって当たり前のものにすることが同社のミッションです。
五常・アンド・カンパニーは、マイクロファイナンス機関の子会社化とターンアラウンド、スリランカでの新会社設立、ミャンマーでのJV設立という異なる形態で事業を立ち上げ、事業は成長し、現在ではアジア4カ国でマイクロクレジットを中心とした金融サービスを提供しています。
2014年7月の創業来、30日以上延滞率は1%未満と貸付債権の質を維持しながら、年率200%以上のペースで事業を成長させてきました。
五常・アンド・カンパニーの一番の強みは、
世界のどの途上国でも金融事業を立ち上げられること
です。
共同創業者の慎とSanjay Gandhiは10年以上の業界経験があり、世界中の人的ネットワークやファイナンシャルアドバイザーからの紹介、持ち込み案件数も増加しており、月に数件の新規案件の検討が進められています。
その他詳しい企業分析はこちらです。

Paidy/ペイディー
Paidyは、
オンライン決済サービス「Paidy(ペイディー)」のサービス提供
です。
(Paidy公式サイトより)
オンラインでの翌月払い決済が可能で、他社のサービスによくある、事前登録やクレジットカード登録などの面倒な作業をなくしたことにより、普及率が高まっている決済手段です。
Paidy は、オンラインショッピング時にメールアドレスと携帯電話番号を使用してリアルタイムで決済できるサービスです。
クレジットカード情報などの事前登録は必要なく、本人確認は SMS(ショートメール)もしくは自動音声で案内する認証コードによって瞬時に行われるため、お客様が「買いたい」と思ったその時に、簡単にお買い物をすることができます。
クレジットカードレスながらカードライクなリアルタイム決済を手軽に行える
のが特徴と言えるでしょう。
クレジットカードを持たない・使いたくない若者層を中心に利用者を獲得してきましたが、最近では、様々なジャンルのECサイトで使え、若者層だけでなく幅広い層の利用が急増しています。
その他詳しい分析は、こちらをご覧ください。

お金のデザイン
お金のデザインは、
AI搭載の資産運用ロボアドバイザー「THEO(テオ)」のサービス提供
をしている会社です。
(お金のデザイン公式サイトより)
5つの質問に答えるだけで、個人のリスク許容度に合った運用プランを提案、自動で取引ができるのが「THEO」です。
質問に答えると、以下のような結果が表示されます。
(THEO公式サイトより)
最低投資金額は1万円から、お申し込みはスマホだけで完了し、運用報酬も最大1.00%(税別・年率)と低コストではじめられる、新しい資産運用のカタチを提供しています。
また、お金のデザインが2018年に展開した事業で「お金の健康診断」というサービスがあります。
(お金の健康診断公式サイトより)
ユーザーの漠然としたニーズに基づいて、適切な専門家とマッチングする仕組みで、
匿名のまま、悩みや収入、家族構成、資産状況などを入力すると、アルゴリズムから専門家とつなげる、というサービスです。
従来FPや専門家などに相談したいけど、なかなか行動に移せなかった人とを繋ぐ手段として注目されています。
その他詳しい企業分析はこちら。

まとめ
ということで、
今日は「日本のフィンテック企業の企業分析のまとめ」を紹介してきました。
これからの日本の「金融」を変えていく主役ばかりでしたね。
今後の成長と活躍が楽しみです。
それでは今日はこれで。