企業分析

DoorDash/ドアダッシュの企業分析【ユニコーン企業の強み・ビジネスモデルを徹底解説】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

今日も「企業分析」をしていきたいと思います。

ツナモンスター
ツナモンスター

今日は、

アメリカ・DoorDash/ドアダッシュ

の企業分析をし、

  • DoorDashの事業内容
  • DoorDashの強み
  • DoorDashの今後の政略

を明らかにしたいと思います。

DoorDashってどんな会社?

DoorDash

フードデリバリーサービスを提供

している会社です。

2013年、トニー・シュー、スタンリー・タンとアンディ・ファン、エヴァン・ムーアにより創業されました。

登録した「ダッシャー」と呼ぶ配達員がレストランの食事を届けるサービスを米国やカナダで提供しています。

DoorDash - Food Delivery
DoorDash – Food Delivery
開発元:DoorDash, Inc.
無料
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フードデリバリーというと「Uber Eats」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、
その競合と思って良いでしょう。

フードデリバリー市場について

フードデリバリー市場は成長し続けています。

eServices Report 2018 – Online Food Deliveryより)

アメリカでフードデリバリーで有名な会社は

  • Uber Eats(ウーバーイーツ)
  • Grubhub(グラブハブ)
  • Door Dash(ドアダッシュ)

が挙げられます。

調査会社のエディソン・トレンズが行った調査によると、

アメリカのレストラン宅配市場の直近のシェアは、

  • DoorDash 27.6%、
  • Grubhub 26.7%
  • Uber Eats 25.2%

で、3社で市場をほぼ独占しています。

「注文件数」では、「Uber EatsとGrubhub」がDoorDashをリードしているようですが、
「注文金額ベース」では、「DoorDash」が、Uber EatsとGrubhubをリードしているそうです。

日本では、レストラン業態(小売店、自販機、社員食堂、学生食堂を除く、宅配ピザを含む)における出前市場は2018年に4,084億円となり、前年比5.9%の増加でした。


デリバリー市場18年は4千億円、飲食店売上の3%に拡大。どこまで成長するのか。より)

日本の外食産業におけるデリバリーの比率は3.2%です。

世界各国のデリバリー比率をみると、イギリスの8.6%、中国の7.0%、ドイツの6.6%をはじめ、イタリア(5.0%)、フランス(4.8%)、アメリカ(4.3%)の諸国と比較しても低い比率であることが分かります。

Uber Eatsの日本進出により、デリバリー市場は成長を加速させており、これからも市場は広がると予測できます。

DoorDashの強み

DoorDashの基本的な構成要素は、「ユーザー、レストラン、そして配達者」です。

ユーザーがアプリを使って食事を注文
→レストランが注文を受けて調理を始める
→配達者がレストランからユーザーまで届ける


eServices Report 2018 – Online Food Deliveryより)

ユーザーは食事代に上乗せしてサービス料をDoorDashに払い、

DoorDash側は、レストランから「売上の20%」を受け取り、ダッシャーには、1件あたり「5-8ドル」の報酬が支払われる仕組み

となっています。

「米上位100のレストランのうち、90%と組んでいる」としており、例えば「チーズケーキファクトリー」「IHOP」の食事などを注文できます。

さらに、スーパーマーケットのウォルマートなど、非レストラン分野のパートナー企業もいるのが特徴です。

先ほど、「『注文件数』ではUber EatsとGrabhubに負けているDoorDashですが、
『注文金額』ではDoorDashが勝っている」とお伝えしました。

それは、

DoorDashが、より「都市部の高級レストラン」に力を入れている

のが勝因のようです。

Uber Eatsは、DoorDashと比較して、「郊外」では優位に立っているのですが、
郊外の消費者は「注文1回あたりの金額が低めになる」傾向にあります。

「注文金額ベース」に基づくDoorDashの「市場シェア」は、過去12か月で「倍以上」に伸びているそうです。

また、

  • 1日の時間帯に応じてどのようなプロダクトが注文される傾向があるか
  • それぞれの地域ではどのようなプロダクトが注文される傾向があるか

といった顧客行動に関する分析データもDoorDashはリテーラーに提供しています。

これらのデータは消費者向けのプラットフォームとドライブから集められたものであり、
また宅配時間はどれくらいが最適か、といったオペレーション上のデータも提供しています。

ドライブから得た情報をもとに、

  • ブランドたちはどこに新しい店舗をローンチするか
  • 宅配手数料を時間帯に合わせて上げるべきか
  • 時間限定のディスカウントで注文を促すべきか

といった判断を下すことができます。

DoorDashは、パートナー関係を持つレストランに提供するデータをさらに高度にする取り組みを行なっていく予定です。

DoorDashの今後の戦略

現時点のアメリカではミレニアル世代(20代から30代はじめの世代)と呼ばれる世代がもっともレストラン宅配サービスを利用しており、
ミレニアル世代が結婚して家庭を持ち始める今後、レストラン宅配ビジネスはさらに拡大するとされています。

時間の浪費を嫌い、自分の生活や趣味を大事にするミレニアル世代にとって、レストラン宅配サービスはうってつけのサービスなのでしょう。

また、DoorDashのビジネス開発部門責任者であるトビー・エスピノーサ氏は以下のように発言しています。

「我々が消費する商品はあらゆる物が2時間以内に宅配されるようにいずれなるだろう。その最初の実現段階が食料だ」と。

上記したように、DoorDashの提携先はレストランのみならず、ウォルマートなどのスーパーとも提携しています。

「我々が有するドライブ(Drive)プラットフォームのおかげで、パートナーたちに代わってデリバリーを行うことができる。パートナーは食料品販売やレストランに限らない。日常雑貨やリテールといった新しい分野へと参入する余地をそこから見出している」

と続けて発言しているように、

フードデリバリーで作り上げた物流プラットフォームを用い、新しい分野への展開も今後期待できるでしょう。

まとめ:フードデリバリーから物流へ

ということで、
今日は「ドアダッシュの企業分析」をしてきました。

「作り上げたプラットフォームを利用して新しい分野に展開する」というのは
企業を大きくするには当たり前の行動と言えるでしょう。

ドアダッシュの成長が楽しみです。

それでは今日はこれで^^