こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。
今日も「企業分析」をしていきたいと思います。
UBER eatsは知ってるけど、アメリカではDoorDashっていう会社が勢いあるみたいだね。
どんな会社なんだろう?詳しく教えて!
今日は、
アメリカ・DoorDash/ドアダッシュ
の企業分析をし、
- DoorDashの事業内容
- DoorDashの強み
- DoorDashの今後の政略
を明らかにしたいと思います。
DoorDashは2020年12月にニューヨーク証券取引所に上場しました。
そのため証券口座を開設するとDoorDashの株式が売買ができます!
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DoorDashってどんな会社?
フードデリバリーサービスを提供
している会社です。
2013年、トニー・シュー、スタンリー・タンとアンディ・ファン、エヴァン・ムーアにより創業されました。
登録した「ダッシャー」と呼ぶ配達員がレストランの食事を届けるサービスを米国やカナダで提供しています。

フードデリバリーというと「Uber Eats」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、その競合と思って良いです。
フードデリバリー市場について
フードデリバリー市場は成長し続けています。

食品配達で一番利益が出ている国は中国で、アメリカが2位です。
アメリカでフードデリバリーで有名な会社は
- Uber Eats(ウーバーイーツ)
- Grubhub(グラブハブ)
- Door Dash(ドアダッシュ)
があります。
調査会社のエディソン・トレンズが行った調査によると、アメリカのレストラン宅配市場の直近のシェアは、
- DoorDash 42%、
- Grubhub 28%
- Uber Eats 20%
で、3社で市場をほぼ独占しています。
日本だと食品配達といえば「UBER Eats」というイメージがありますが、食品配達が当たり前になっているアメリカではDoorDashの成長が目に付くところです。
DoorDashの強み
DoorDashの基本的な構成要素は、「ユーザー、レストラン、そして配達者」です。
ユーザーがアプリを使って食事を注文
→レストランが注文を受けて調理を始める
→配達者がレストランからユーザーまで届ける

ユーザーは食事代に上乗せしてサービス料をDoorDashに払い、DoorDash側は、レストランから「売上の20%」を受け取り、ダッシャーには、1件あたり「5-8ドル」の報酬が支払われる仕組みとなっています。
米上位100のレストランのうち、90%と組んでいとしており、例えば「チーズケーキファクトリー」「IHOP」の食事などを注文できます。
そもそもアメリカの食品宅配市場ではUBER Eatsが先駆者であり、DoorDashは後発組でした。
しかし、積極的に食品以外のマーケットリーダーとパートナシップを結んでいることが大きな要因となり、もともとDoorDashとGrubhubとUber Eatsで大体30%ずつだったシェアが近年ではDoorDashが40%越えのシェアを獲得するようになりました。

DoorDashは2018年よりWalmartと提携を結び日用品の即時配達を開始しています。
これは言い換えれば、全米において「Dasher」が活動出きる幅が一気に広がったことにも繋がっています。
そして今年5月に同社は、「Days Inn」などの宿泊施設を運営するWyndham Hotels and Resortsとの提携を発表。
宿泊者はDoorDashを利用することで配送料無料にてフードデリバリーを使用することが可能となりました。
日用品デリバリーをWalmartと共に、一気に拡大したことで絶対的なユーザー数・ユーザーへの認知度が向上したのはまぎれもない事実です。
日ごろから利用してもらうことで、ユーザーのロイヤリティー度合いをアップグレードさせ、必要に応じてフードデリバリーを利用してもらう。
この関係性を保つことで、同社は拡大を続けているのでしょう。
DoorDashの今後の戦略
現時点のアメリカではミレニアル世代(20代から30代はじめの世代)と呼ばれる世代がもっともレストラン宅配サービスを利用しており、ミレニアル世代が結婚して家庭を持ち始める今後、レストラン宅配ビジネスはさらに拡大するとされています。
時間の浪費を嫌い自分の生活や趣味を大事にするミレニアル世代にとって、レストラン宅配サービスはうってつけのサービスなのでしょう。
また、DoorDashのビジネス開発部門責任者であるトビー・エスピノーサ氏は以下のように発言しています。
「我々が消費する商品はあらゆる物が2時間以内に宅配されるようにいずれなるだろう。
その最初の実現段階が食料だ」と。
上記したように、DoorDashの提携先はレストランのみならず、ウォルマートなどのスーパーやドラッグストアのウォルグリーンズ(Walgreens)とも提携しています。
「我々が有するドライブ(Drive)プラットフォームのおかげで、パートナーたちに代わってデリバリーを行うことができる。
パートナーは食料品販売やレストランに限らない。
日常雑貨やリテールといった新しい分野へと参入する余地をそこから見出している」
と続けて発言しています。
ドアダッシュは2020年8月上旬にシカゴなど米国の8都市で食品や日用品の宅配サービス「ダッシュマート」を始めたと発表しました。
取り扱い商品は、食品や日用品、医薬品など2000品目ほど。サービスを展開する各都市の地元飲食店や食品専門店がつくる調味料・ソース、ベーカリー、スイーツなども販売するとのこと。
自社の倉庫に在庫を抱え、注文に応じて配達員が各家庭に商品を届ける仕組みで、同社は「新しいタイプのコンビニエンスストア」をうたっています。
フードデリバリーで作り上げた物流プラットフォームを用い、新しい分野への展開も今後期待できるでしょう。
DoorDash株は上場しています
DoorDashは2020年12月にニューヨーク証券取引所に上場しました。
2020年12月9日、ニューヨーク証券取引所で待望のIPOを実施し、株価は80%以上の急上昇となり時価総額は6カ月前の資金調達時の評価額の約4倍に膨らんだと報道されています。
上場申請時の当局への提出書類では、ソフトバンクグループ傘下のファンドが筆頭株主であることも判明しているため、このニュースによってソフトバンクグループの株も上がりましたね。
まとめ:フードデリバリーから物流へ
ということで、今日はDoorDashの企業分析をしてきました。
「作り上げたプラットフォームを利用して新しい分野に展開する」というのは企業を大きくするには当たり前の行動と言えるでしょう。
DoorDashの成長が楽しみです。
それでは今日はこれで^^
