こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。
この記事では「企業分析」をしていきます。
ユニコーン企業って最近よく聞く言葉だけど、日本にもあるみたいだね。
その中の1つの会社は「新水素エネルギー」を開発しているんだとか?
どんなエネルギーでどんなことが期待されているんだろう?
詳しく教えて!
「安全、安定、安価」でクリーンな新エネルギーの開発研究に取り組むベンチャー企業であるクリーンプラネット。
今日は、
クリーンプラネット
の企業分析をし、
- クリーンプラネットがどんなことをやっているのか
- クリーンプラネットの強みはなんなのか
- クリーンプラネットの今後の戦略
を明らかにしたいと思います。
クリーンプラネットってどんな会社?
クリーンエネルギーの研究を行う
会社です。
東京大学在学中に英会話教室のGABAを創業し、売却まで育て上げた経験を持つ吉野英樹氏によって2012年に設立された会社です。
新水素エネルギー
の研究開発をしており、従来の水素エネルギーに比べてエネルギー出力の効率がよく、CO2も全く排出しないまさにクリーンなエネルギーとなっていることで注目されています。
私たちが毎日使用する電気やガスなど様々なエネルギーは、まだまだほとんどが有限の化石燃料によって作られています。
また世界的にエコの流れもあり、自然生態を破壊したり限りある資源を使い続ける今のエネルギーの使い方にはいろんなところで物議を醸しています。
そのため、持続可能でクリーンな新たなエネルギーの必要性は年々高まっています。
このような技術力や成長力もあり、STARTUP BPが毎月発表する「国内スタートアップ想定時価総額ランキング 最新版(2020年6月時点)では、国内2番目に時価総額の大きい1,298億円をつけています。
エネルギー・クリーンエネルギー業界
国内のエネルギー発電量は、化石燃料による火力発電の割合が前年の81%から78%に減少しましたがまだ高いレベルです。
自然エネルギーの全発電量(自家消費含む)に占める割合は前年の16.4%から17.4%に増加しています。
依然として、化石燃料に頼った構造となっています。
欧州各国では、すでに自然エネルギー電力の年間発電量の割合が30%を超える国が多くあり、VRE(変動する自然エネルギー)の割合も20%を超える国があるため、日本の自然エネルギー電力の発電量はまだまだ低いと言えるでしょう。

クリーンプラネットが開発する「新水素エネルギー」は太陽光や風力に並び、新たなエネルギー源として注目されている分野です。
クリーンプラネットの事業内容・強み
クリーンプラネットは、2015年に国立大学法人東北大学と共に設立した、同大学電子光理学研究セ ンター内の「凝縮系核反応研究部門」を拠点に、水素を利用した従来の「水素エネルギー」に比べて、 水素単位当たりのエネルギー出力が膨大な「新水素エネルギー」の開発と実用化に取り組み、電力コストを現在の1/10とすることを目指しています。
クリーンプラネットが研究開発に取り組んでいる新水素エネルギーの正式名称は「金属水素間新規熱反応」です。

ごく微少な金属粒子(金属メゾ触媒)に水素を吸蔵させ、一定の条件で刺激を加えて相互作用を引き起こすと、水素を燃焼させる場合に比べて莫大な熱エネルギーを得られるというものです。
その熱エネルギーは、燃焼反応に比べて水素1グラム当たり数けたも大きなものになるといわれています。
このような仕組みのため、水素単位当たりのエネルギー出力が膨大でなおかつコストも抑えられたエネルギーを生み出すことができると言われていいます。
将来的に実用化された場合、太陽光や風力発電の余剰電力を使って水電解で製造した水素(軽水素)を燃料に、CO2を排出しない電力を効率的に生産できる可能性があるとのこと。
この「新水素エネルギー」によって作られた、最大効率の電気、熱の恩恵は、生活や産業の隅々にまで届くと言われています。
クリーンプラネットの今後の戦略
実用化にはまだまだ時間がかかるものの、その技術力への期待のために様々な企業がクリーンプラネットへの出資を発表しています。
2019年1月には三菱地所より資金の調達に成功。
資本提携も締結し協力して持続可能な社会基盤の創造を目指すとしています。
他にも、ボイラーおよび関連機器の製造・販売を手掛ける三浦工業は2019年5月にクリーンプラネットへの出資を発表しています。
CO2 フリーな世界の新しいクリーンエネルギー源の開発には様々な企業が注目しているため、今後も時価総額の成長含め注目していきたいですね。
まとめ:持続可能な世界の実現のために
ということで、今日は「クリーンプラネットの企業分析」をしてきました。
私たちは毎日当たり前のように使っている電気は「有限である」ことをしっかり意識し、自分も持続可能な世界に一助となるような行動を当たり前にしていきたいと思いました。
それでは今日はこれで。
