企業分析

百度/Baiduの企業分析【中国企業の強み・ビジネスモデルを徹底解説】

こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。

この記事では「企業分析」をしていきます。

ツナモンスター
ツナモンスター
検索エンジンといえば「Google」がどの国でも使われていると思っていたけど、
中国では「百度」っていう検索エンジンが使われているみたいだね。
Googleとどんな違いがあってどんな強みがあるんだろう?
詳しく教えて!

百度は、中華人民共和国で最大の検索エンジンを提供する会社であり、全世界の検索エンジン市場において、Googleに次いで第2位です。

今日は、

中国・百度

の企業分析をし、

  • 百度の事業内容
  • 百度の強み
  • 百度の今後の戦略

を明らかにしていきたいと思います。

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バイドゥ/百度/Baiduってどんな会社?

百度は

検索エンジンサービス

を提供している会社です。

中国で最大の検索エンジンを提供する企業です。

創業者の李彦宏(ロビン・リー)は、北京大学を卒業後にニューヨーク州立大学へ留学し、Dow Jones & Company, Inc.やInfoseekなどを経て、中国帰国後の2000年1月にバイドゥを創業しています。

中国国内で提供されているサービスは現在までに35に上っています。

中国の検索エンジン市場について

日本では検索といえば「Google」ですが、中国では様子が違います。

なぜなら、中国では、政府の「グレートファイアウォール」によって様々なサービスが規制されているからです。

「グレートファイアウォール」とは、中国全土に敷かれているインターネット検閲・ブロックシステム「金盾(きんじゅん)」のことを指します。

「金盾」は中国政府の将来的な情報電子化に向けて、1993年に計画された国家政策「金字工程」の一部です。

導入自体は1999年から開始されましたが、基本的な検閲システムとしての稼働開始は2003年からです。

そのため、一般的にはGoogle・Youtube・Facebook・LINEなどのサービスは利用できません。

よって、中国で使われている検索エンジンも1位は「百度」となっています。

全世界の検索エンジン市場においても4位にランクインしています。

百度の事業と強み

前述の通り百度はインターネット検索などの情報通信事業を中心とし、中国最大の検索エンジンを提供していますが、アンドロイド・アプリストアやオンライン百科事典、地図サービス、知識共有サイト、旅行情報ポータルサイト、動画配信サービスなど、検索エンジンとソーシャルネットワークサービスがシームレスに利用できるサービスも提供しています。

中国のインターネットユーザーが増加していることと、政府が外国のインターネットサービスの参入を規制しているため百度のオンラインマーケティング事業は10%以上の成長を続けています。

中国でのインターネット利用者は7億人を超え、1日の検索回数も60億回を超え、世界のインターネットユーザーの約5分の1を占めるほどに成長しています。

提供する広告の種類は検索連動型広告の「百度リスティング広告」、 ディスプレイ広告のDSP(デマンドサイドプラットフォーム)の「百意」、 同じくディスプレイ広告のモバイルのタイムラインに掲載する「インフィード広告」などがあります。

「百度リスティング広告」は「百度検索」の検索結果に広告を掲載するサービスで、中国の検索連動型広告シェアの8割を占めてます。

今後も中国のインターネット人口の増加とともに、バイドゥの拡大が予想されます。

百度の今後の戦略

百度はストリーミングと人工知能(AI)などの新規分野に注力しており、不動産や金融など景気減速の影響を受けた部門からの広告収入減少の相殺をはかっています。

これまでのところ成功しているのは、主に傘下の愛奇芸です。

愛奇芸(iQiyi)は、中国で動画ストリーミングサービスを提供しているインターネット企業です。

現在の彼らが抱える契約件数は2019年5月に1億580万件に達しており、Tencent Video(腾讯视频)、Youku(优酷)と共に、中国の動画ストリーミングサービス大手3強を形成しています。

iqiyiより)

また、人工知能の分野では自動運転の実現を目指しています。

2017年7月5日にはNVIDIAと中国最大の検索サイトである百度の提携が発表され、百度が自動車運転事業に力を入れていることがわかります。

百度の強みは中国一の検索サイトとして積み上げた莫大な検索データです。

これをもって製品開発でライバル企業に差をつけるのが狙いです。

2017年の7月の同社の発表では、北京汽車との提携で、2019年にはレベル3の条件付自動運転が、2021年にはレベル4の高度自動運転ができる車を量産するとしています。

ただし後述する通り、Alibabaがコネクテッドカーを2018年に量産すると発表するや、百度は2018年に金龍客車から自動運転による循環車を少量量産、2019年には江淮汽車、北京汽車、2020年には奇瑞汽車からレベル3の自動運転車をリリースすると発表しています。

今後もライバル企業の動向次第でスケジュールを前倒しする可能性があるため、百度の業績拡大が期待できるでしょう。

百度の株価について

百度はニューヨーク・ナスダック市場に上場しています。

TradingViewより)

絶頂期の時よりは株価が下がってきていますが、自動運転での業績などが上がってくれば、また株価の上がる要因となるかもしれません。

まとめ:中国企業で注目すべき企業はBAT

ということで今日は「バイドゥの企業分析」をしてきました。

中国企業は政府の海外企業への規制や新しいものをどんどん規制しないで試す風土があり成長がとっても早いのが特徴ですね。

今後も中国企業には注目したいところです。

それでは今日はこれで^^

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