こんにちは。
元野村證券女性営業マンのフリーファイナンシャルアドバイザーNatsumiです。
今日は「ライフプランシミュレーション」の記事です。
2019年は「老後2,000万円問題」のニュースもあったことで、
と、心配になった人も多いと思います。
このような悩みに対する具体的な解決策は、
ライフプランシミュレーションを使って、死ぬまでに必要なお金を試算してみること
です。
自分の人生で必要となるお金を試算するツール「ライフプランシミュレーション」を使うことで、ある程度見込みを立てることができます。
そして、このライフプランシミュレーションは、様々な金融機関が、インターネットでサービスを提供しています。
しかし、様々な金融機関が提供しているので、みなさんにとっては、
と思われているかもしれません。
そこで、今日は、実際に各社が提供する「ライフプランシミュレーションツール」を9社分比較し、
各社のライフプランシミュレーションツールのメリット・デメリット
を明らかにしていきたいと思います。
最後には、私のお勧めのツールの紹介もしますよ。
- ライフプランシミュレーションをやりたい人
- ライフプランシミュレーションをやりたいけどどこの会社のツールを使ったらいいかわからない人
- 一番オススメのライフプランシミュレーションツールを知りたい人
な人はぜひ読んでくださいね。
Contents
- 使い比べる9社はこちら
- 自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション – 全国銀行協会
- ライフプランシミュレーション-ゆうちょ銀行
- ライフプランシミュレーション : 金融庁
- ライフプランシミュレーション | 東海東京証券
- ライフプラン診断 – 日本FP協会
- ライフプランシミュレーションツール 松井FP ~将来シュミレーター~:松井証券
- ライフプランニングシミュレーション|スルガ銀行のダイレクトワン支店
- マネックス・ライフプランシミュレーション/マネックス証券
- ライフプランシミュレーター|プロミスプラザ – SMBCコンシューマーファイナンス
- 9社利用してわかったおすすめのライフプランシミュレーションツールはこれだ!
- まとめ:ライフプランシミュレーションで現状の把握をしよう
使い比べる9社はこちら
今回の調査で使い比べる9社は、以下の通りです。
- 自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション – 全国銀行協会
- ライフプランシミュレーション-ゆうちょ銀行
- ライフプランシミュレーション : 金融庁
- ライフプランシミュレーション | 東海東京証券
- ライフプラン診断 – 日本FP協会
- ライフプランシミュレーションツール 松井FP ~将来シュミレーター~:松井証券
- ライフプランニングシミュレーション|スルガ銀行のダイレクトワン支店
- マネックス・ライフプランシミュレーション/マネックス証券
- ライフプランシミュレーター|プロミスプラザ – SMBCコンシューマーファイナンス
Google検索結果の上位順に、ツールのメリット・デメリットを分析していきます。
シミュレーションに使った条件は、
- 年齢 35才・30代
- 年収 500万円
- 貯蓄 400万円
- 退職時期 65才
- 配偶者 あり(35才)・パート
- 子 2人(5才・3才)・公立・大学生から仕送りあり・結婚式援助100万円
- 持ち家
- 住宅ローン 残り30年 月8万 残高3,000万円
- 車 200万円 7年ごとに買い替え
以上の通りです。
シミュレーションが「基本・詳細」と2つある場合は、「詳細」を使用しています。
自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション – 全国銀行協会

・現役時代と退職してからでアドバイスが分かれているのが良い
・「支出/収入/収支差額」などが数字で示されていないので具体的な状況を掴みづらい

- 家族全員が「○才」の時に、「金融資産残高や収支がどれくらい」と一眼でわかる
- 収支がマイナスになるかどうかだけ知りたい
- FPからの一言アドバイスがある
くらいの情報量をツールに求めているのであればいいかと思いますが、個人的には、「これだけではその後の対策のとりようがない」といった印象です。
ライフプランシミュレーション-ゆうちょ銀行

・特になし
・設定した「自分の性格」からどのように判断されて支出が計算されているのかがわからない

上記の同じ条件の設定でやっているはずなのに、「85才時点でマイナス」になってしまっています。
条件の設定のところで、「④ライフスタイル」という項目があるのですが、その項目の選び方による結果で変わってしまったのだと思います。
しかし、選び方が、

の中で選択肢を選ぶ、というやり方なので、「どの項目を選ぶと、支出に〇〇円」反映されているのか、がわからなく、不明点が多いのがデメリットだと感じました。
また、情報量も少なく、「これでは何も対策が取れない」と感じました。
ライフプランシミュレーション : 金融庁

・結果の表示が一番シンプル
・シンプルが故に情報が少なすぎる

いい意味でも、悪い意味でも「シンプル」。
事細かく知らなくても、大体で、
- 「いつ何時でもマイナス収支にならなければいいや」
- 「もしマイナス収支になるのであれば、何歳なのか大体分かればいい」
という感じのニーズには応えられるツールだと思います。
個人的には、情報量が少なすぎて、「その後の対策を取るには不十分なツール」だと感じました。
ライフプランシミュレーション | 東海東京証券

・試算残高が「債券・株式」「国内・国外」と分けて入力できる
・年ごとの「収入・支出の合計/収支差額/金融資産残高が」が数字で表にまとめられていてわかりやすい
・「現状資産分析・改善提案」があるので、資産運用・投資へつながりやすい
・手打ち入力が面倒
・子供の結婚や車への出費の項目がないので貯蓄がたまりやすく見える



証券会社が提供するツールなだけあり、「その後の資産運用や家計の見直しにつながりやすい」ツールになっていると感じました。
また、キャッシュフロー表もついており、数字からも収支が把握できる点は評価できます。
ただ、入力できる「収入/支出」の項目は、多くはないです。
ライフプラン診断 – 日本FP協会

・グラフの中に「何歳の時にどうなる」と書いてあってわかりやすい
・「年収や住宅ローン返済額」などの設定が大まかなため、細かいシミュレーションはできない
・情報量少なめ
・アドバイスが抽象的

こちらも情報量が少ないツールだと感じました。
また、選択肢が大まかな選択なので、詳細ツールを提供する会社には負けてしまうと思います。
上記と同じ、事細かく知らなくても、大体で、
- 「いつ何時でもマイナス収支にならなければいいや」
- 「もしマイナス収支になるのであれば、何歳なのか大体分かればいい」
という感じのニーズには応えられるツールだと思います。
ライフプランシミュレーションツール 松井FP ~将来シュミレーター~:松井証券

・「年齢や年収」がプルダウン入力で設定しやすい
・ライフイベントだけを抜粋した「タイムライン」が表示されてわかりやすい
・「家計診断」がついているので、現在の家計の見直しがすぐにできる
・「ロボアドバイザーによる無料相談を受ける」を選ぶと、「自身のリスク許容度の判定」と「ポートフォリオの提案」、「具体的な商品の例示」が受けられ、投資につなげやすい
・キャッシュフロー表があると、より収支の流れがわかりやすい





さすが証券会社の提供するツールです。
- 入力できる項目の多さ
- 結果の見やすさ/理解しやすさ、
- 結果からいかに投資や家計改善につなげられるか
- 具体的な商品の提案
についてはピカイチだと思いました。
具体的な商品の提案までしているツールは、松井証券のツールだけでした。
ライフプランニングシミュレーション|スルガ銀行のダイレクトワン支店

・「出費/収入」の項目を一番多く指定できる
・「月給とボーナス」を分けて設定できる
・家具の買い替えや趣味など「ライフイベント」を細かく入力できる
・キャッシュフロー表があり、お金の流れを数字で把握しやすい
・介護になった時や早くに死亡した場合の「もしもの場合」の試算もできる
・「年収」などの設定が手打ち入力なので面倒



手打ち入力が面倒なこと以外は、1番細かく設定できるツールで素晴らしいと思います。
「図と数字」で、現状を事細かく把握するのにはぴったりのツールです。
しかし、銀行のツールなので、「現状把握からの投資へつながる提案」はないのは仕方ないかなと思います。
マネックス・ライフプランシミュレーション/マネックス証券

・投資商品の紹介がある
・現状把握の説明がかなり少ない


現状把握の表やアドバイスがかなり不足していると感じられるものの、現状把握から投資につなげられている点は評価できると思います。
投資商品の紹介リンクにもつながっています。
ライフプランシミュレーター|プロミスプラザ – SMBCコンシューマーファイナンス

・特になし
・情報の手打ち入力が面倒
・表がなく、分かりにくい

どこも提供している「グラフ」がないのは致命傷かなと思います。
突起して良いところもないツールです。
9社利用してわかったおすすめのライフプランシミュレーションツールはこれだ!
ということで、今日は、「ライフプランシミュレーションツールを9社分比較」してきました。
ファイナンシャルアドバイザーである私が、オススメするライフプランシミュレーションツールは、
- 松井証券
- スルガ銀行
のライフプランシミュレーションツールです。
- グラフを用いた現状把握
- キャッシュフロー表で収支を可視化(スルガ銀行)
- 現状把握のための表/情報提供が多い
- 現状把握から考えられる家計見直しや投資提案(松井証券)
が、おすすめしたいツールとして挙げたい理由です。
私のお勧めとしては、
「現状把握」は「スルガ銀行」のライフプランシミュレーションツールで行い、「投資の提案」は松井証券のライフプランシミュレーションで行う
のが良いと思います。
こうすれば両方のツールの良いところを掴み取りして分析できると思います。
まとめ:ライフプランシミュレーションで現状の把握をしよう
ということで、今日は、「ライフプランシミュレーションツールの比較」を行ってきました。
是非より良いツールを使って、自分自身の収支や投資について見直しを行ってみてください。
それでは今日はこれで^^